暮らしのコツ

田川瑞枝田川瑞枝

家にあるものだけで、結構楽しく暮らせる!50代、買わずにやりくりする暮らし方

本棚にずらりと本をコレクション

50代になると、これまで生きてきた年齢の分だけものをもっています。それなのに、つい買い物をしてしまったり、新しいものを欲しがったりして、ますますものは増えてしまうもの。

一度立ち止まってみませんか?手元にあるものだけでも、意外となんとかなるもの。50歳を迎え、家にあるものの整理を兼ねながら、手持ちのものを楽しく再び活用しているという、ライフオーガナイザーで整理収納のプロ・田川瑞枝さん。ものとの上手なつき合い方を語ります。本、服、食器…ついつい増やしてしまう人は必見です。

今あるものを有効活用する

片づけたいと思いながら、ついつい買い物をしてしまう…。新しいものはどんどん増えていきますが、古いものは捨てられないので、必然的にものがたまっていきます。

ここはいったん、買い物はやめましょう。新しいものを家に入れることをやめて、今あるもので代用する。なにが自分のお気に入りなのかを見極める練習をします。

たとえば本が好きな人は、つい本を買ってしまい、服が好きな人は服がたまり、器が好きな人は、器がたまっていきます。そうして、買ったことを忘れるほどの量を持っていたり、増えすぎて処分するのが困難になったりすることも…。

まずは、忘れていたものを発掘して使ってみましょう。買わずに、新しいものを使っていくチャンスです。

手持ちの本を読み返す

家にある蔵書

本は、一度読んで終わり、という方も少なくありません。私も、読んだという満足感で、次々買っては読んでいました。私もそうですが、本が好きな人は、読んだ本を手放さずにコレクション化し、本棚にずらりと並べる傾向にありがち。手放すのはなかなか難しいなと実感しています。

そこで、減らすというより、これ以上増やさない方向にシフトしました。今は買わずに、家にある蔵書の中から、以前読んだ本をもう一度読み返しています。

そして、読むときは音読にしています。声に出して読むと、読み間違いや知ったふりをしている漢字が出てくることがあります。スムーズに先に進めませんが、調べるのもまた楽しく、生涯学習をしている感覚です。一度読んでいるので内容が頭にあるから読みやすく、また新たな気づきもあります。

本は、たまってしまうと処分するのもひと苦労です。50代からは、本も本棚に収まる量と決めて、今以上に増やさないことを考えてみましょう。

古い服を着てみる

タンスの引き出し

引き出しの奥にしまい込んでいたり、収納ケースに入れたままにしたり。何年も着ていない服を、たくさん持っている方も多いのでは。でも、高かった、これはお気に入りだったという理由で、なかなか処分しづらかったりもします。

何年も着ていない服

そんな服は、まず着てみましょう。そして買い物に出かけてみます。

気分よく着られたら、日常着に昇格。着ていて恥ずかしかったら潔く手放すといった基準で、要不要を判断してみましょう。忘れていた服を救済するきっかけにもなりますし、新しく買わなくてもおしゃれを楽しめます。

しまい込んでいる食器を使ってみる

引き出物やお祝いでいただいた食器

引き出物やお祝いでいただいた食器類や、昔使っていたけど今は使っていない食器も、ついため込んでしまいがちなアイテムです。この先も使う予定がないものなら、リサイクルショップに持ち込むなどして、思いきって手放してみましょう。

なかなか手放せないというものは、今ある食器と入れ替えて日常使いしましょう。新たに買わなくても、気分が変わって食卓が楽しくなります。

日常使いの食器は同じ用途で2種類まで

私は、日常使いの食器の数はここまで、と決めています。それでもどうしても手放せないものは、同じ用途のものを2種類までと決めて、季節ごとに食器を入れ替えて使っています。

新しくものを買うときは本当に必要かを見極める

片づけ作業あるあるですが、しまい込んで忘れていたものが出てきたとき、「こんなところにあったんだ」「こんなの持っていたんだ」と驚くことがよくあります。持っていたことを忘れていたなら、それは、新たな出会いです。新鮮な気持ちで使いましょう。使ってみて、「やっぱり今の気持ちに合わない」とわかったら、潔く処分を。

こういう訓練を繰り返すことで、これから先、新たに家にものを入れるときに、本当に必要かどうか考えて買うクセがつきます。

今、家にあるものは、自分の財産です。でも、埋もれていてはお宝なのか価値のないものなのか判断できません。たくさんのものに囲まれた暮らしは、50代を過ぎると少し重荷に感じるはず。不要なものを手放して、手持ちのものを丁寧に使うことを心がけてみませんか。

●教えてくれた人/田川瑞枝さん
ライフオーガナイザー、整理収納アドバイザー、ファイリングデザイナー。モノの片づけを通して、生き方の整理整頓を伝える「思考の整理収納塾」代表。時間管理、書類の整理、家計管理、住育、防災片づけ、ワークライフバランスなどのアドバイスも。ブログ「思考の整理収納塾~Sapporoちょこ*スタイル~」を更新中