子育て・教育

小林 ユリ小林 ユリ

塾講師を7年経験して感じた。できる子どもとその親に共通するポイント4つ

宿題をする子ども

どうすれば子どもが勉強しやすくなるのか、やる気が出るか、というのはどのお宅にも共通する悩みかもしれません。
地域密着型の塾で7年ほど塾講師として働いた経験を持つ日刊住まいライターは、できる子どもとその親には、生活習慣や考え方にある共通点があると感じています。どんな共通点なのか語ります。

塾に通っていても家庭学習は必要不可欠

テストの採点

当然のことですが、塾とは学校の授業で理解できなかった部分を補ったり、受験勉強をしたりするところです。筆者はおもに小・中学生を担当していました。1コマの授業時間は約1時間前後。その時間内で宿題の丸つけと答え合わせ、次の授業のための連絡等も行わなければならず、集中して勉強できる時間は意外と少ないもの。

ですので、塾に行っているから家では勉強しなくていい、というわけではありません。家庭での予習復習はマストです。宿題の丸つけをしていると家庭で真剣に取り組んだか否かというのははっきり伝わります。いつもしっかり宿題に取り組む子どもには、いくつかの共通点がありましたので以下でご紹介したいと思います。

1.家族間でのルールづくりが的確

しっかり宿題に取り組む子どもは、おやつやゲームの前に勉強を済ませる、教科書やドリルなどの置き場をきちんと決めておく、など的確なルールづくりをしている家庭が多いと感じます。
家族間でのルールを決め、大人もそれらをしっかりと守ることで、子どもも納得して勉強に取り組めるのだと思います。

2.興味を持ったものやことを尊重し、知識を深めやすい環境

学習机と地球儀

親が用意したものではなく、子どもが興味を持ったものやことを尊重し、それらについて深く追求して勉強させる家庭の子どもは理解力がある、という印象を受けました。

たとえば、ニュースで「パプアニューギニア」という国名が出てきたとします。小学生くらいまでの子どもは、こうしたちょっと語感のおもしろいものに興味を示すことが多いですよね。また、「ヨルダンの首都アンマン」などと聞くと「アンマンって、食べるあんまん?」などと興味を示すこともあります。

地球儀や地図帳、図鑑などがさっと見られるお宅だと「パプアニューギニアって日本からはこんなに遠いんだね!」などとより知識を深めることができます。こうした興味や発見を手助けしてあげられる環境ができている家庭の子どもは「できる」子が多いと感じていました。

3.勉強スペースは背後に人の気配を感じないことが大切

小さい子どもはとくに、背後に人の気配を感じる場所での勉強が苦手です。筆者も小学生を教えるときには必ず目の前に座る、もしくは立つことを心がけていました。中学生になっても背後に人の気配があると集中力がなくなる子が少なからずいました。

ですので、家族といえども背後に人の気配を感じるような場所は勉強スペースにはあまり向きません。背後に人の気配を感じない場所に勉強スペースを設けると、家庭学習時の子どもの集中力は上がると思います。

4.興味を持ったタイミングを見逃さない

リビング学習のイメージ

親子間での会話が多い子どもは質問することを恥ずかしがらないためず、勉強ができる子どもが多いという印象があります。また、子どもが初めて出会ったものやことについて、そのタイミングでしっかりと教えてあげる家庭の子どもは吸収力や理解力が高い傾向がありました。

リビング学習のいいところは、わからないところをすぐに聞けること。「わからないことをそのままにしない」というのは学力向上のために大切なスキルです。また、ある程度生活音のある中で勉強していると、徐々にどのような環境でも集中できるようになります。集中力は受験のときはもちろん、大人になっても大切ですから、子どものうちから鍛えておくに越したことはありません。

画像/PIXTA