収納術

戎谷 洋子戎谷 洋子

クローゼットの整理は小さなスペースから始めてみて。片づけが苦手な人ほど効果大

片づいたクローゼット

片づけたい気持ちはあるものの、クローゼットに入っている洋服が多すぎて、なにから手をつけていいかわからない、と悩んでいる人も多いようです。

整理収納アドバイザー・衣類収納アドバイザーの戎谷洋子さんによると「整理自体に目的をもつ」「現実的に着られる数を理解する」「小さく区切って始める」という3つのステップで取り組むと、片づけが苦手な人でもスムーズにクローゼットの整理が進むといいます。具体的にはどんなことをすればいいのか、詳しく教えてもらいました。

目的を持つ→整理収納によるメリットをイメージする

整理整頓されたクローゼット

整理収納に限らず、人はなにかをするとき、明確なゴールがあると行動を起こしやすくなりますよね。そして行動した先に、メリットがあるとわかっていれば続けやすくなります。
そこで最初に「クローゼットの整理ができたことによるメリット」と「整理ができないことによるデメリット」を自分なりに挙げてみましょう。筆者の場合は以下でした。

クローゼットの整理ができたことによるメリット

  • 服がすぐ見つかる
  • コーディネートが組みやすくなる
  • おしゃれが楽しくなる
  • クローゼットの見た目がきれいで気分が上がる
  • ムダ買いがなくなる
  • 服をきれいに保てる

整理ができないことによるデメリット

  • 着たい服がすぐ見つからない
  • 持っている服の存在を忘れてしまう
  • クローゼットを見るたび気分が下がる
  • 手前に見える同じ服ばかりを着てしまう
  • シワができるなどしてきれいな状態を保てない

多くの場合、クローゼットの整理ができていると「時短」「節約」が叶えられます。そして精神的に余裕をもって暮らせます。また、「クローゼットが整ったら服が好きになった」「おしゃれと言われることが増えた」という声も多く聞きます。

着たい服がすぐ見つかり、手持ちの服を効率よく使えると、おしゃれの完成度は確実にアップします。自分はどんなクローゼットにしたいのか?それはどんなメリットにつながるのか?片づけを始める前にぜひ、考えてみてください。

現実的に着られる服の数を認識→「自分の体はひとつだけ」と知る

コーディネートの一例

次に、服が多すぎて困っているときほど冷静に考えたいのが「自分の体はひとつだけ」ということ。
筆者は以前アパレル販売の仕事をしていました。店頭では配属ブランドの服を着用します。自社の服も好きでしたが、プライベートで他社ブランドの服を購入するのも楽しみでした。だから服は増える一方だったのです。

でもあるとき気づきました。当時の公休日は月に8~9日。ということは、毎月8~9パターンしかプライベートな服は着られないということになります。ところがそれをはるかに超える量の服を持っていて、シーズン中に一度も着られない服がクローゼットにあふれていました。

自分が「1か月にどれだけしかプライベートな服を着られないのか」をしっかり認識すると、買いすぎ防止にもなり、手放す決断にもつながります。

小さなスペースから始める→小物が入った引き出しを片づけてみる

整理整頓された棚

クローゼット整理の目的がわかり、必要な服の数の認識できたら、まずは小さなスペースから整理を始めてみましょう。例として、筆者の服飾雑貨を使って整理収納をしていきます。

整っていない引き出し

こちらは整っていない状態です。せっかく俯瞰で全体を見られる引き出しなのに、どこに何が入ってるのかわからない状態です。たとえば「ここにターバンがあったはず」と探してみるとします。

整っていない引き出しの中で探しものをする

ほかのものを引っ張り出しながら探すので、余計に乱れていきます。

底に見えて着たターバン

いろいろと引っ張り出していたら、底にターバンが見えてきました。

ターバンを取り出す

時間がかかるうえに、探すと余計に散らかっていきます。では、整理収納したらどうなるでしょう?

きちんとグルーピングされた引き出しの中

このような状態になりました。きちんとグルーピングされているので、どこにどんなものがあるのかひと目でわかります。

小さなスペースの片づけは、グルーピングと無印のアイテムがカギ

小さなスペースの片づけ方について、詳しくご説明します。

1.中のものを全部出す

引き出しの中のものを全部出す

これがいちばん面倒ですが、絶対に必要な作業です。最初はハードルが高く感じるかもしれません。この引き出しのように、小さなスペースから始めてみるといいと思います。

2.グルーピングする

グルーピングには2段階あります。まず使うものと使わないものに分け、さらに使うもの中でグルーピングします。使わない理由は「もう好みではなくなったもの」「汚れや傷があるもの」「サイズアウトしたもの」などが多いのではないでしょうか。

引き出しの中のものをグルーピングする

この作業をするときは、ぜひ、明るい部屋で行うことをおすすめします。暗いと汚れなどを見落としやすくなります。

使うものの中でグルーピングする

使わないものを取り除いたら、次に使うものの中でグルーピングをします。引き出しの中に入っていたものは春夏のストール、ターバン、オールシーズン使えるスカーフ、冬のニット帽、冬のストール、手袋、ヘア用スカーフの7種類に分けられました。

カテゴリーごとに収納ケースで分けて収納

冬のストールはシーズンオフ時にしまう場所を別につくってあったので、そちらに移動することに。そのほかのアイテムは、カテゴリーごとに分けて収納していきます。

3.収納する

無印良品のアイテムで仕切った引き出し

使用したのはすべて無印良品のアイテムです。仕切りがあり、服や小物を収納しやすくおすすめです。以下の3つのアイテムを使いました。

不織布仕切りケース・大・4仕切り

不織布仕切りケース・大・4仕切り(990円・税込み)

高さが変えられる不織布仕切りケース・小

高さが変えられる不織布仕切りケース・小(690円・税込み)

ポリプロピレン整理ボックス4

ポリプロピレン整理ボックス4(150円・税込み)

きちんとグルーピングされた引き出しの中

グルーピングしたものをケースに入れ、引き出しにそのまま入れれば完成です。

すっきりと片づいた引き出し

片づけが苦手な人は、小物や下着など、数が少なく、目的が明確なものから手をつけると、取りかかりやすくなると思います。なにから手をつけていいかわからない、と悩んでいる人は参考にしてみてください。

●教えてくれた人/戎谷洋子さん
整理収納アドバイザー・衣類収納アドバイザー。アパレル販売20年。転勤族の夫と結婚後、ラクになる暮らしとクローゼットの整え方を提案する「ラクトクラシ」代表。クローゼットスタイリストとしても活動中