家づくり

Sumai編集部

会話が弾む、仲よく暮らせる開放的な家をつくったら…こんなはずじゃなかった!

Hさん家の大後悔

開放感があって、家族間で会話がしやすいオープンな家を建てたつもりが…こんなはずじゃなかった!そんな後悔を、家づくりでするはめになったというHさんの失敗談をご紹介。

家族が仲よく暮らせるよう上下階がつながる家にしたら、光熱費が大変なことに…。この失敗談を参考に、家づくりでは、転ばぬ先の杖にしてください

憧れのわが家を建て、家族の会話が弾む楽しい日々を満喫

1歳の娘と暮らすHさん夫妻。結婚当初から「できるだけ早く、家族がいつも一緒にいられる開放的な家を建てて子育てしたい」と考えていました。

ようやく希望の土地を手に入れ、思い描いたわが家が完成。1階に個室、2階にオープンなLDKを配し、1階から階段を上がるとそのまま2階リビングにつながります。さらに、踊り場などのムダなスペースが出ないよう、階段は建物の端に寄せて設置。階段の吹き抜けとLDKが接する部分は格子状の壁にして、一体感と開放感を持たせたそうです。

「1階の階段周りも格子の壁に。しかも、子ども部屋は遊び場代わりに使っているので、今のところは扉をつけずにオープンなまま。おかげで家全体がつながり、1階と2階で話せて楽しい」と、思い描いたとおりの暮らしに自然と笑みがこぼれます。

夏、電気代の高さに愕然とするはめに!

春に竣工したH邸ですが、初めての夏を満喫していたところ、思いもよらぬ事実が発覚。

「電気代が半端なかったんです。連日の猛暑でエアコンはつけっぱなし。LDKを冷やしたくても、同時に1階も冷やされて」

光熱費の高さに愕然。まずは自力で1階と2階を遮断しようと、天井から布を垂らし、2階の格子と階段の出入り口をおおったそうです。

「でも、思ったほどの効果はなく、開放感が失われて圧迫感が」

結局、建築家に相談し、格子は透明なポリカーボネートでふさぎ、階段の出入り口は透過性のあるドアを取りつけました。

「開放感を保ったままLDKを快適な温度にでき、電気代の節約につながっています。でも、階段に壁やドアをつけたから、上下階での会話ができません…」

あんなに楽しかった理想の暮らしが遠のいてしまい、落胆を隠せないHさん夫妻です。

教訓!大空間をつくるなら、入居後の光熱費にも気を配って

H邸のように、家じゅうがひとつにつながり、家族がどこにいても交流できる家は憧れのひとつです。最近の家は断熱性能に優れているとはいえ、大空間をつくる際は入居後の光熱費も考えて。室温調整が個別に行えるような工夫をしておくと、安心感が増すでしょう。

イラスト/いぢちひろゆき