火災報知器とは1.5m以上離す!住宅アドバイザーが教えるエアコンの正しい設置場所

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今年も暑い夏がやってきましたね。
しめっぽくてジリジリと暑い外から帰宅したら、迷わずエアコンの風量を「強風」にしたくなりますよね。
しかし、エアコンの電気代はダイレクトに家計に響きますよね……。
そこで今日は、エアコンを安全で効率よく働かせる設置方法について、お話いたします。
■火災報知器から1.5m離す
皆さんは、自分の家の火災報知器がどこに設置されているかご存知でしょうか?
火災報知機は火事による煙や熱を感知し、いち早く居住者に知らせるための設備で、一般的には寝室や階段、リビングキッチンなどの壁や天井に取り付けられています。
消防法の改正により、今では全ての住宅に火災警報器の設置が義務付けられています。
この火災報知器ですが、火災時の煙や熱を感知して作動するものですので、エアコンの風が当たると火事の時に正確に作動しません。
そのため、消防法ではエアコンの吹き出し口と火災報知器を1.5m以上離すように規定されています。
同じような理由で、都市ガスのガス漏れ警報器も、エアコンの吹き出し口から1.5m以上離すように規定されています。
エアコンを設置するときは火災報知器やガス漏れ警報器の位置をよく確認してから取り付けましょう。
もし、エアコンと火災報知器などの警報機の位置が1.5m取れていない場合は、エアコンの位置を動かすのではなく、新たに火災報知器をエアコンから離れた場所に取り付けましょう。
今はホームセンターなどで、天井や壁に簡単に設置できる電池式の火災報知器が販売されています。
詳しい設置方法は、同封の説明書を見ながら行ってください。
■エアコンは部屋の縦長方向に向けて設置する
エアコンの風がお部屋の隅々まで行き渡るようにエアコンを設置すれば、少ない風量で効率よくお部屋を冷やすことができます。
そのために長方形の部屋の場合は、長辺ではなく短辺にエアコンを取り付け、お部屋の長手方向に空気が吹き出すようにしましょう。
エアコンのスイング機能で、風を上下にスイングさせるのも効果的ですよ。
また、夏の熱気は窓から侵入してきますので、窓付近の空気にエアコンを当てて冷やしてあげるのも効果的です。
■室外機は、風通しの良い日陰に置く

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また、室外機の設置場所によっても、エアコンの効率に差が出ます
夏の直射日光や地面からの照り返しにさらされると、冷却機能が低下してしまうので、室外機は日陰に設置しましょう。
もし日陰が無い場合は、すだれやよしずなどの日除けで影をつくり、直射日光から守ってあげましょう。
また室外機を壁に囲まれた場所や、建物と塀の隙間などの狭い場所に設置すると、室外機から排気された熱気をまた吸い込んでしまい、効率が落ちることがあります。
室外機はできるだけ風通しのよい場所に設置し、室外機の排気がきちんと流れるようにしましょう。
いかがでしたか?
これからの時期はますます気温が上がり、エアコンが活躍する時期になります。
エアコンの設置場所を意識すれば、より安全で、経済的な使い方ができるかもしれません。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
【参考】