時短&栄養価UP!夏だからこそチャレンジしたい「干し野菜」作り方のポイントは?
梅雨が明け、強い日差しが降り注ぐ毎日。
この気候を使って、「干し野菜」づくりにチャレンジしてみませんか?
切って干すだけ。手軽なのに、すっごく便利なんです。
■夏は「干し野菜」づくりにピッタリ!
気温が高く水分が蒸発しやすい夏は、干し野菜を作るのにちょうど良い気候。
ついつい傷みやすい生野菜ですが、切って干しておけば腐れの元となる水分が抜け、生よりも数倍日もちします。乾燥させればさせるほど保存期間も長くなりますよ。
専用の場所や道具などを用意する必要もありません。
家の庭やベランダなど、日当たりのよい少しのスペースがあればOK。干し網でなくても、竹ざるなど通気性の良い容器に並べるだけです。
■「干し野菜」で、時短&栄養アップ!
干した野菜は、うまみや甘みが一気に濃縮し、野菜本来の味をぐっと楽しめます。
水分が抜けるので、青臭さも軽減され、お子さんの野菜嫌いにも良いかもしれませんね。
日光を浴びることで栄養価もUP。
また、調理の際に味が染み込みやすくなり、程よい歯応えが楽しめるのも良さの一つ。キッチンに立つ時間を少しでも短くしたいこの季節では、時短にも繋がり一石二鳥です。
■干し野菜を作るポイントって?
(1)野菜は「皮付き」でカット
野菜は皮付きのままカットしましょう。
にんじんや大根なども、そのまま“皮付き”で。よく「栄養は皮のほうにある」と良いますが、その栄養を余すことなく摂取できるだけでなく、干した時に程よい食感となります。
干すと縮んでしまうので、少し大きめに切るのもポイントです。
(2)トマトの「種」は取っておく
干し野菜の中でも、特にチャレンジしやすいのが、ドライトマト。
パスタにしたり、オイル漬けにしたり……と汎用性も高いので、ぜひチャレンジしてほしいところ。
しかし、トマトは干す前に種を取り除いておくことを忘れずに。水分が多いため、カビなどの原因にもなりやすいのです。
また、ホウレンソウやレタス、モヤシなど、水分含量が極端に多い野菜もカビの原因になりやすく、避けたほうが良いでしょう。
干す前に、ペーパータオルなどでしっかりと野菜の水分を拭き取りましょう。
(3)干すタイミングは「9〜15時」がベスト!

ひらり / PIXTA
干すのに適しているのは、カラッと晴れた日の9〜15時頃がベスト。
これ以外の時間は、気温が低かったり、夜露で湿気が出たりと、干すのには向いていません。翌日も干す場合は、夜は一旦保存袋に入れて、冷蔵庫で保存しましょう。
5~8時間干した程度であれば、しんなりと程よく水分が抜けているくらい。そのまま調理に使えます。
野菜の水分が抜けきっていないため冷蔵庫で保存し、2〜3日ほどで早めに調理して使いましょう。
2~5日間じっくり干せば、カラカラに水分を飛ばすことができます。その場合は、調理の前に水で戻すようにしましょう。
密封容器や乾燥剤などを入れた袋に入れ、常温または冷凍庫で保存すれば、長期保存も可能です。
切って干すだけなのに、栄養価も高く、保存性も高まる「干し野菜」。
ぜひこの機会にチャレンジしてみては、いかがですか?