170年ぶりのオープン!? 伝統工芸品・江戸切子の専門店が日本橋に誕生【Editor’s セレクション】
暮らしを豊かにするために欠かせないのが、インテリアや愛すべき雑貨たち。
このシリーズでは「Editor’s セレクション」と称して、曜日毎に違ったテーマで、編集部がグッと来たアイテムやブランドなどをご紹介していきます。
木曜日は【お店・イベント編】!
今回は、日本橋にオープンした、江戸切子の専門店をご紹介します!
■そもそも江戸切子とは?江戸切子で有名な「華硝」とは?
江戸時代末期に江戸(現・東京)で始まった伝統的ガラス工芸、江戸切子。
色ガラスを重ねた「色被せガラス」と呼ばれるガラスの器に、職人が伝統的な紋様のカットを施したもので、小さなぐい呑みから大きな花器まで様々なものがあります。
ところで、2008年の洞爺湖サミットで、江戸切子のワイングラスが国賓への贈呈品として採用されたのをご存知ですか?
その江戸切子を提供したのが、今回ご紹介する「江戸切子の店 華硝」です。
東京・江東区亀戸に工房とショップがあるのですが、今年6月、日本橋にもショップをオープンしました。
「日本文化の発信」をコンセプトに、商品販売以外にも面白い試みが行われているので、早速チェックしてみましょう!
■約170年ぶりに日本橋で江戸切子が復活!
「江戸切子の店 華硝 日本橋店」によると、「江戸切子は、1834年に加賀谷久兵衛が金剛砂を用いてガラスに彫刻で紋様を施したのが始まりといわれています。
その後は、代を重ねた工房がなかったことから、日本橋ではなく江東区や江戸川区の隅田川の向こう側へ本拠地が移っていました。
日本の江戸文化を継承する伝統的工芸品のはずなのに、江戸になくなっていましたが、ようやく江戸切子発祥の地、日本橋に江戸切子を復活させることができました。」とのこと。
「東京オリンピック前に、江戸切子を本当の地、日本橋に復活させることができましたので、日本の方々が海外の方に『江戸切子』を誇って紹介してくださるような発信をしていきたいと思います。」
と、約170年ぶりに発祥の地・日本橋に本格ショップを作れたということで、とても力を入れているようです。
店内には、ぐい呑み、グラス、ワイングラス、花器といった様々な江戸切子が並んでいて見応えがあります。
白い壁に生える美しいガラスと模様、ぜひ手に取って眺めてみたいですね!
■江戸切子の寺子屋と称した体験も開始!
同店では7月23日から、「江戸切子を知る、江戸切子を作る、江戸切子に触れる、江戸切子再発見」を目的に、江戸切子の寺子屋もショップ奥に開校。
8月の体験は、「世界で一つだけの江戸切子をつくろう」で、所要時間は60分、参加費4000円です。
シャープさと華やかさを兼ね備えた「華硝」の江戸切子の紋様で制作ができ、江戸切子の技術や歴史、デザインや日常生活への取り入れ方、日本酒とのコラボなども勉強できます。
毎回違うテーマの話をプラスしていくそうなので、何度か体験すれば、江戸切子通になれるかもしれませんよ!
【江戸切子の店 華硝 日本橋店】
■住所:東京都中央区日本橋本町3−6−5
■電話番号:03‐6661‐2781
■営業時間:平日/10:00~18:00 土・日・祝/11:30~17:00
■定休日:毎週月曜日 祝日の場合には営業(その場合には翌日火曜日がお休み)
【参考】
※ 華硝
※ 7月5日の江戸切子の日を前に江戸切子発祥の地、
※ 外国人に「江戸切子ってなんですか?」と聞かれたら? 東京オリンピック前に、発祥の地日本橋に日本で唯一の本格的な江戸切子を体験し、学ぶことができる「江戸切子の寺子屋 日本橋」ができました。