知ってた?大豆イソフラボンは「2人に1人」しか効かないってこと…
年々、感じる“年齢の波”に、ふと焦りを感じる時ってありませんか?
若い頃に比べて、肌が荒れやすくなった。
今までと同じように生活しているつもりなのに、ボディラインが甘くなった。ダイエットも効果を感じない。
PMS(月経前症候群)や生理痛がひどくて、毎月のように薬に頼ってる。
更年期障害なのか、疲れやすくなったり、のぼせやほてりを感じる……。
そんな時によく摂取をしたほうがいいと言われている「大豆イソフラボン」ですが、実は2人に1人しか“効かない”って知っていましたか?
■大切なのは「大豆」「食物繊維」「乳酸菌」

大豆製品の定番といえば「豆腐」(asa / PIXTA)
女性の健康に欠かせない「大豆イソフラボン」。
多くの人が知っているとおり、大豆イソフラボンは女性ホルモン(エストロゲン)によく似た働きをすると言われています。
しかし大豆イソフラボンは“そのまま”で働くわけではなく、腸内で細菌に分解され「エクオール」という成分に変わります。
この「エクオール」が、エストロゲンと似た“働きのもと”になっているワケです。
この「エクオール」を作るのには、大きく分けて3つの要素が必要です。
- 大豆製品・・・大豆イソフラボンの供給源となる
- 食物繊維・・・「大豆イソフラボンを分解する腸内細菌」を増やす
- 乳酸菌・・・「大豆イソフラボンを分解する腸内細菌」を整える
これら3つの要素を、バランスよく摂取することで、大豆イソフラボンがしっかりと分解され「エクオール」を作り出すことができるんですね。
■3つの栄養素をバランスよく摂取できるレシピ
たとえば、この3つをバランスよく摂取するには、こんなレシピがオススメです。
- ピリ辛ビーンズ レタス巻
- 切干し大根とクレソンのヨーグルト和え
- 食物繊維たっぷりの白サラダ
大豆を使った「ピリ辛ビーンズ」は、レタスで巻いて、食物繊維をプラス。
乳酸菌がたっぷりと摂れるヨーグルトは、サラダのドレッシングとして使ったり、根菜類と和えれば、食物繊維も摂れます。
<レシピ例:ピリ辛ビーンズ(その他のレシピはこちらをチェック)>

ピリ辛ビーンズ
<材料>
大豆水煮缶・・・1缶(200g)
豚ひきにく・・・120g
ねぎ・・・1本
しいたけ・・・2個
ピーマン・・・1個
にんにく・・・1かけ
しょうが・・・1かけ
ごま油・・・小さじ1
輪切り唐辛子・・・少々
酒
(A)
豆板醤・・・大さじ1
粉山椒・・・小さじ1
砂糖・・・小さじ1
オイスターソース・・・大さじ1
醤油・・・大さじ1
サニーレタス、フラワーレタスなどお好みで
<作り方>
(1)ねぎ、しいたけ、ピーマンは、粗いみじん切りにする。
(2)にんにくはみじん切り、しょうがは千切りにする。
(3)フライパンに、輪切り唐辛子、2、ごま油を加え、中火で熱し、香りがでてきたところで、ひきにくを抑えながら、炒め、酒を加える。
(4)3に1の野菜を加え、さっと炒め、Aを加え、弱火で3分ほど炒め煮にする。
また、新しいレシピを考えなくとも、今あるものを“大豆製品に代える”ことも有効です。
- 一般的に「もやし」と言われるのは「緑豆もやし」
- 「豆もやし」は大豆もやしのこと
たとえば、もやしを「豆もやし」に代える(通常のもやしは緑豆、豆もやしは大豆)。
牛乳を「豆乳」に代える。
これだけでも大豆イソフラボンを簡単に摂取できます。
■エクオールを作れる人は、日本人でも「2人に1人」しか居ない!
「日本人は大豆製品をよく食べるので、女性の更年期障害が軽い」
「欧米人に比べて日本人の骨粗しょう症の発症率が低いのは、大豆製品をよく食べることと関係している」
これは、英国の医学専門誌に取り上げられた言葉です。

mits / PIXTA
しかし、
「大豆成分を摂っているけど、言うほどあんまり効果を感じたことないんだよね……」
という人もいるのではないでしょうか?
近年の研究結果では、なんと2人に1人が「エクオールを作れない人」であるということが分かったのです。
これは、世界での「エクオールを体内で作れる人」の比率。
日本は比較的エクオールを作れる人が多いものの、それでも2人に1人。
エクオールは、腸内細菌によって作られるというのは前述のとおり。
つまり、エクオールを作れない人は、その“腸内細菌”を持っていない人ということです。
■「腸内細菌」は、大人になってからは変えられない
このエクオールを研究している方に編集部が伺ったところ、「若い人ほど、エクオールを作る細菌を持っていない」のだとか。
腸内細菌は10歳程度までの食環境で決まると言われており、大人になってからではなかなか腸内環境を大きく変えることはできません。
近年の食の欧米化のため、若い人ほどエクオールを作れない(腸内細菌を持っていない)というのです。

わたなべ りょう / PIXTA
小さなお子さんをお持ちの方は、ぜひ前述の3要素(大豆製品・食物繊維・乳酸菌)をたくさん食卓に出してあげてください。
それが、お子さんの腸内環境を整え、生涯「エクオール」を作れるかどうかに繋がります。
わたし(あなた)がエクオールを作れるかどうかは、尿検査でも調べられるそう。
エクオールを作れない人は、大豆イソフラボンを摂取してもあまり意味はないため、「エクオール」を直接サプリメントなどで摂取するという手があります。
もし「体調管理のために、大豆イソフラボンを摂ってるけど……」という方は、エクオールに着目してみてはいかがでしょうか。
効果的な方法が見つかるかもしれませんよ。
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