「もし自由な時間ができたら、家でどう過ごす?」日本と世界の回答が違いすぎる
あなたは家が好きですか?
また、どんな家にしていきたいですか?
どんな家になったら、“幸せ”といえるのでしょうか。
他の家はどんなことを大切にしているのか、IKEAが全世界14都市で行った「LIFE AT HOME REPORT」を見ていくと、日本(東京)と全世界で大きく違うことがわかったのです。
わたし達日本人は、“家”にどんなことを求めているのでしょうか。
■こんなにも違う! 世界と日本の「家に求めること」
Q もし家で自由な時間が出来たら、どう過ごしたいですか?
あなたならなんと答えますか?
グローバル平均では「家族と過ごしたい」と回答した人が最も多いのに対して、東京では「1人で過ごしたい」と回答した人が最も多い結果に。
「家族と過ごしたい」と回答したのは、わずか30%……。

青:東京 赤:全体
何も考えず、一人で好きな時間を自由に使いたい……。日本人は、日々の生活に疲れているのかも……?
Q 一緒に暮らしている人との関係構築に、障害になると感じる事は何ですか?
家族と仲良くなったり深く分かり合うために障害となるものはなんでしょうか。
グローバル平均で最も“障害になる”と回答されたのが、「常にデバイスを使用する(21%)」ということ。
一方東京では、「家の雰囲気(20%)」が最も高という結果に。

青:東京 赤:全体
一方、東京では「常にデバイスを使用する」ことを、家族の障害と感じると答えた人はわずか7%。
今や、国内の携帯電話やスマホの普及台数は1億台以上とも言われ、「1人に1台」が当たり前の日本において、デバイスはむしろ家族のコミュニケーションとしても使われているのかもしれませんね。
Q あなたは家の中の物を増やしたいですか? 減らしたいですか?
最近話題になっている「断捨離」や「ミニマムライフ」といった言葉。
“持つ”ことから開放されて、本当に必要なものだけで過ごしたいという人も多いのではないでしょうか。
もちろん、東京ならではの狭小住宅といった側面もあるでしょうが、56%が「家の物を減らしたい」と回答しています。
グローバル平均27%と比較すると、東京は物を減らしたい傾向が強いと言えそうです。
Q 現在の家で、何を変えたらより快適に過ごせると思いますか?
「日本人は、世界的に見ても、匂いに対して敏感だ」とよく言われていますが、どうやら日本人は“我が家独特の匂い”を徹底的に取り除きたいよう。
家の環境をよくするために必要な条件を聞いたところ、東京の1位は、まさかの「不快な香りを取り除く」。
グローバル平均の1位である「プライベート空間を増やす」とは全く違った方向性に……。
■それでも、「家が大好き」度は、世界で1位!
Q 自宅と比べて、より家にいる感覚になる場所は他にありますか?

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「自宅以外の場所の方が、自宅のように感じることがあるか」を聞いたところ、東京以外の都市平均では、60%が「はい」と回答したのに対して、東京ではわずか26%。
一方、「いいえ/自宅が最もくつろげる」と回答した人は67%にのぼり、これは、13都市中最も多い結果。
■「家の満足度」と「人生の幸せ度」には相関関係がある

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「家がなんとなく落ち着かない」「家は、帰って寝るだけ」という人も多いと思います。
しかし、家の満足度と、人生の幸福度は、どうやら関係がありそうです。
「人生全体の幸福度と、家に対する満足度」について同様に質問したところ、人生・家どちらの満足度も、東京は13都市中最下位。
しかし、「家に満足している」と回答した人の86%が、人生幸福度もまた「高い」と回答しています。
また、家の満足度が高い上海やムンバイは、人生幸福度も高い結果に。
多くの時間を過ごす我が家。
「居心地が悪い」と諦めるのではなく、いつまでも居たくなるような心地良い空間を目指したいものですね。
【調査概要】
「LIFE AT HOME REPORT#3」
調査実施時期:2016年5月13日(金)~20日(金)※東京のみ。他都市は4~5月に実施。
サンプル数:12都市12,670人/東京1,037人※各グラフでは、東京とその他全体都市を比較
調査対象都市:東京、ストックホルム、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン、ムンバイ、上海、モスクワ、チューリッヒ、マドリッド、トロント、シドニー
調査対象者:18歳~80歳の男女