伝達ミスが原因!? 家を建てるときに「最も起こりやすい」トラブルとその対策法4つ

COLLINO
念入りな計画を立て、たくさんの打ち合わせをしても、住宅の新築には何かしらのトラブルが起こってしまいます。
トラブルの多くは、家を建てる施主と建築士や工務店などの設計・施工者の伝達ミスから起こります。
「伝えたはずなのに……」と後悔しても、工事が進んでしまっては、どうにもなりません。
今回は、新築時に起こりやすいトラブルと、その対策法についてお話しいたします。
■建物の位置(配置)のミスは致命傷に!

ABC / PIXTA
住宅の新築中には、実に様々なトラブルが起こります。
トラブルの中でも多いものを列記してみました。
- 大切な木を勝手に切られてしまった
- リビングの窓の形、大きさが希望通りに変更されていない
- リビングのコンセントが希望通りの位置、希望の数ではない
- 勝手口からの通路が狭く、ごみ箱を置けない
- 洗面台や便器の色が希望通りでない
トラブルの中でも、敷地の中における建物の位置(配置)のミスは基礎を壊さなければやり直せないので、致命的なものとなります。
希望通りの台数分の駐車スペースが取れない、勝手口周りのスペースが狭く不便、などのトラブルにつながります。
■なぜ、初歩的なトラブルが起こるの?

ふじよ / PIXTA
設計者や施工者とたくさん打ち合わせをして工事にのぞんだはずなのに、どうしてトラブルはなくならないのでしょうか?
トラブルの多くは、施主の細かい要望が設計・施工者に伝わっていない「伝達ミス」によることが多いのです。
どんなに多くの時間を割いて打ち合わせをしたとしても、施主の住宅への要望は100%設計・施工者には伝わりません。
また設計・施工者は限られた時間・条件の中で一般的な設計や施工で工事を進めてしまいます。
ですから、施主が住宅に対してこだわりを持った部分があればあるほど、そのことをメモなり契約書に添付するなりして設計・施工者に伝えないと、住宅トラブルやミスはなくならないのです。
■住宅トラブルにならないために、施主としてやるべき4つのこととは?

TATSU / PIXTA
では、住宅トラブルにならないためには、施主としてどうすればよいのでしょうか?
それは工事前・工事開始後も積極的に設計・施工者に希望を書面などで伝え、また変更点がきちんと伝わっているか担当者立会いのもと現場にてこまめに確認することが大切です。
トラブルにならないため、施主としてしたほうが良いことをまとめてみました。
(1)近隣住民へのあいさつは、解体工事前に工事関係者と一緒に済ませましょう
(2)解体工事まえに、解体工事範囲(この庭木や塀は残すなど)を設計・施工者に指示しましょう
(3)地縄張り当日には、建物の位置(配置)を目視で確認し、駐車スペース、玄関・勝手口などの出入りスペースの位置や隣家との距離・設備機器の位置など確認しましょう
(4)工事中は設計・施工者と一緒に窓の位置や大きさ、コンセントや照明の数や位置、キッチン・トイレ・洗面台の色や仕様などを確認しましょう
いかがでしたか?
住宅を新築するのはお金もかかりますが、打ち合わせやショールーム見学などかなりの体力が必要です。
そのため工事が始まると、ついついすべてを設計・施工者まかせにしてしまいになりますよね。
しかし失敗しない住宅にするためには、工事が始まっても業者任せにしないで、自分で要望など伝達・確認することが大切です。
これから住宅を新築するという方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
(しかま のりこ)