家や家族に関する、さまざまな悩み。
もしかしたら“風水”に解決のヒントが見つかるかもしれません。
風水コンサルタントの種市勝覺(たねいち しょうがく)先生が、あなたの悩みを、風水の観点から、解決します!
Q:寝つきが悪いのですが、寝室に問題があるのでしょうか?(40代/女性)
「寝つきが悪いんです。」
「この部屋に来てから、よく眠れないんです。どうしたらいいでしょうか?」
は、風水師をやっていると、ホント~によくいただくご相談内容です。

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オヤスミ3秒!の方には無関係なお話ですが、寝つきが悪く、眠りが浅く、それがずーーーっと続いている方にとっては、肉体的にも精神的にも、だーいぶ負荷がかかるモノ。
本来の自分のチカラや自分らしさを発揮するのを妨げてしまいますよね……。
風水では「“寝室の環境情報”に原因があるのでは?」ということをベースに捉えていきます。
部屋からやってくる“五感覚への刺激”が「睡眠に適しているのか?」がモノサシです。
寝ている方に「視覚(目)・聴覚(耳)・嗅覚(鼻)・味覚(口)・触覚(体感覚)」の五感覚から、「強い刺激」や「圧迫・ストレス情報」が入力されていると、氣の流れが不安定で、安眠にはつながりません。
一方、「やわらかい刺激」や「リラックスへと繋がる情報」が入力されていると、部屋の氣の流れが安定するので、安眠を得やすくなります。
寝室からの五感刺激が「動(陽・活氣がある)」ではなくて、「静(陰・安定して落ち着いた状態)」の状態で、調和がとれていることが好ましいです。
実際には、部屋の図面(間取り図)や写真・現地鑑定をしてみないとわからないのですが、「寝つきが悪い……よく眠れない……」という際に、効果的な寝室の風水改善ポイントを五感覚カテゴリに分けて2~3ずつ記載させていただきますね。
視覚(目)
・寝具やカーテン・壁紙は「無地」のものを

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寝具やカーテン・壁紙については、絵柄が少ないモノが刺激(動き)が少なく安定しますので、安眠のためにはなるべく「無地に近いモノ」を使用します。
寒色系(青など)は、寒々しさを連想させ、眠りが浅くなりがち(冷え性の方などは特に)。
暖かみや優しさをイメージできるうすい暖色系がオススメです(うすいイエロー・オレンジ・ベージュ・ピンクなど)。
また、うすいブラウン系も安定をもたらす色彩となります。
・モノや家具の配置は、スッキリと。頭の上の家具に要注意!
モノや家具が多く配置されていて、ゴチャゴチャしている程、“刺激過多”。
モノが多く散らかっていて、圧迫感を感じてしまう寝室の場合は、少しでもモノや家具を減らしていきます。
散らかっている場合には「7割退場!」っといった基準で、せいぜい3割が減る程度でしょうか(笑)

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また、頭の上が家具になっていてその上にモノが置いてある状態だと、「もしかしたら……落ちてくるかもしれない」という潜在的な警戒心・恐怖心にスイッチが入ってしまいますので、そういった配置も避けます。
逆に、寂しさ・むなしさを連想させるほど何もない状態ですと、殺風景(殺氣)となります。
そういった場合は、リラックスへとつながるやさしい絵(風景画)やかわいい動物・家族との思い出の写真、置物などを配置しましょう。
・照明は間接照明や電球色を

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青白い蛍光燈は照度が高く、明る過ぎて目が覚めてしまう(入眠前には適さない)光。
夜間の寝室や入眠前は間接照明・ランプなどの電球色(あたたかみのある色彩)で、照度を落として過ごすのがオススメです。
就寝する際は、照明を完全に落とす方が眠りが深くなります。
聴覚(耳)
・横になった時の音に注意!

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頭をおく場所は、他の方が廊下を通る音、ドアの開け閉め・水の音などがなるべく氣にならない、音が少ない(うるさくない)場所を探しましょう。
秒針の音が「カチコチカチコチ……」と小さく鳴る時計も、入眠を妨げるモノのひとつなので注意。
どこを選んでも外の音が氣になるのであれば、防音カーテンや入眠用のリラックス音楽を小さく流すのもオススメです。
ベッドヘッドを使用することでも、ある程度音を防げますね。
嗅覚(鼻)
・寝具から生活臭がしないようにする

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ベッドリネンはこまめに洗濯して、清潔に保ち、枕用のアロマや安眠用アロマ(ラベンダー系)などを使用するのもよいでしょう。
呼吸をしやすくするために調湿(40~60%)を行ったり、空気清浄器で空気をキレイにしていくのも眠りを改善していくポイント。
枕元付近のホコリが溜まりそうな場所を小まめに掃除するというのも効果的です。
特に氣をつけていただきたいのが、ベッドの下に収納のあるタイプのモノ。
ホコリがたまりやすく、モノが入っているとお掃除もしづらく、ホコリを寝ている間に吸いこんでしまいます。
せき込んでよく眠れない方、呼吸器系の弱い方などは、よくお手入れをしていだくか、ベッド下収納を「使用しない(勇氣を出して!)」というのも睡眠改善につながったりします。
味覚(口)

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・睡眠中は汗をかくので、事前に水分をとってから入眠(常温の水)
・枕元に水分補給のペットボトルなどを置いておく
・歯磨きをし~っかりする
などに気をつけると良いでしょう。
触覚(体感覚)

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さわり心地のいい寝具(パジャマ・シーツ・お布団)を使用し、湯船に入ってリラックスしてから寝るようにします。
シャワーだけでも汚れは落ちるのですが、疲れが取れないのと、冷えにつながるので、湯船でゆったり、が大切です。
この際も照度は落として、キャンドルアロマなどでの入浴がオススメです。

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また、風・空氣が動く位置は安眠しにくい場所なので、「風の通り道」にならないよう、ドアの正面(一直線上)にならない様にベッドを配置し、頭をドアから遠い位置に置きましょう。
窓に向けて頭を置かないのもポイント。外気の気温差で、風が発生してしまうからです(※ベッドヘッドがある場合は可)。
その他
・天井について

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天上からの圧迫をさけるため「吊り下げ照明」の下や、「梁」の下で寝ない(アタマは特に避ける)ようにしていきます。
おそらく「梁の下で寝ないコト」が、寝室の風水では1番重要かなぁと思います。
勾配天井よりは、「フラットの天井」の方が氣が安定するので、寝室には適しています。
もし、勾配天井であったり、天井が高すぎる部屋、天井に木目・模様があってよく眠れない場合には(木目は人からの視線と同じなので、見られている感じ!? という意味で殺氣)「天蓋」を設置して、刺激を安定させていきます。
・枕元の電磁波について

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枕元に電磁波のつよいオーディオや携帯の充電器になどを置いていると、敏感な方は、眠りが浅くなったり、頭痛・慢性疲労の原因にもなります(電磁波測定器で実際に測定すると、ギョッ!とされる方が多いです)。
できれば、枕元(頭に近い位置)から遠ざけていいただくのがオススメです。
寝室の風水は「心身の健康状態」と関係のある場所で、もっとも重視する場所。
その理由としては、寝ている時間がもっとも「無防備」で、起きている時よりも、場の影響を強くうけてしまうから。
その情報が氣抜け(殺氣)であれば、“活力を奪う寝室”となってしまい、逆に、とてもいい寝室(生氣!)であれば疲れをよくとり、明日の活力をチャージできる場となります。
寝室の風水がよくない状態は、家庭不和の原因にもなりがちですね……。
上記を踏まえて、取り組める部分だけでも少し行っていただけると、寝つきの悪さや、睡眠の質が緩和されていくと思いますよ。