アクセントはエルメスオレンジ!「プラダを着た悪魔」カリスマ編集長のオフィス【映画の部屋に住みたい!】
映画の名場面とともにある、家や空間。
それらは、ストーリーの背景や主人公のライフスタイルのために考え抜かれた、唯一無二の舞台です。
そんな「映画の間取り」に住むことができたら……と思ったことはありませんか?
ここは、映画に登場する物件を扱う不動産屋。
インテリアやエクステリアのお手本としても、興味深い物件が多数ありますよ。
WOWOWの人気アプリを書籍化した『映画の間取り』に掲載されている40件の中から、全5回に渡って、個性的な物件をご紹介するこのシリーズ。
第3回は、「プラダを着た悪魔」の鬼編集長、ミランダのオフィスです。
■「VOGUE」のカリスマ編集長をモデルにした、ファッショナブルな成長物語

「プラダを着た悪魔」販売元: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
ニューヨークを舞台にしたファッショナブルな成長物語。
主演は、メリル・ストリープとアン・ハサウェイ。
たまたまファッション誌の編集長アシスタントになったアンドレア(ハサウェイ)は大学を出たばかり。本格ジャーナリスト志望で、崇高な夢があり、自信もありました。
その自信を叩き壊したのは編集長ミランダ(ストリープ)。
無理難題を分刻みで指示し、できなければ烈火のごとく怒る。経済とアートのあわいをまだよく理解していない若者は、一流の仕事人に翻弄されながら、自分自身を掴んでいきます。
ミランダのモデルは、コンデナスト・パブリケーションズが出版するアメリカ版『ヴォーグ』の編集長アナ・ウィンター。
『ヴォーグ』がセプテンバー・イシュー(特別号)を作る過程を追うドキュメンタリー『ファッションが教えてくれること』(’09)を合わせて見ると、さらに面白く見ることができますよ。
本作のスタイリストは、『セックス・アンド・ザ・シティ』も担当したパトリシア・フィールド。
数々のブランドが、惜しげもなく最先端モードを提供しているのもポイントです。
■「モノトーン×エルメスオレンジ」で統一された、カリスマ編集長の城
エリア:アメリカニューヨークミッドタウン49thと6th
タイプ:オフィス
間取り:受付と編集長室
価格:不明
モードの最先端を行くファッション誌『ランウェイ』の出版社エライアス・クラークは、ニューヨークの一流企業がオフィスを置くミッドタウンにあります。
物件としてのご紹介というより、このオフィスで働きたいか?、もしくはこのオフィスの主になりたいか?を伺うつもりでお連れしました。
ここに集うのはカリスマ編集長ミランダ・プリーストリーのもと、ファッション産業の源流を作りだそうと、ピンヒールをコツコツ響かせ働く編集者たち。
“ミランダのオフィス”(ここの人たちは会社名でも雑誌名でもなくミランダのオフィスと名乗ります)は白を基調にコーディネートされています。
活けられたユリやバラの花も白。壁を飾る写真やアートはモノクロで、フレームも黒かシルバー。
ペリエや椅子、植物が淡く放つグリーン。ニューヨークの青空を切り取った窓の景色。窓辺に置かれた赤い背表紙の本。
そしてミランダさん自身。
それらが完璧にシックな白いオフィスを演出しています。
シンプルなガラスのデスクはオフィスの出入り口に向けて置かれ、入ってくる客を圧倒します。
そこには仕掛けがあるのです。
よーくご覧ください。ミランダさんの前に置かれたミーティング用の椅子2脚を。
この2脚は彼女の椅子より脚が短く、そこに座った者はミランダさんに見下ろされながら話すことになります。
既に勝負はついているというわけです。
アシスタントが座るデスクとキャビネットは、エルメス色のオレンジ。ミランダさんは、白とオレンジをオフィスのアクセントにしています。
あなたの気持ちは決まりましたか?
このオフィス、あなたのカラーで彩りますか?
「あの映画の間取りに住んでみたい!」人気アプリが待望の書籍化。名作から最新作まで全40件を収録。書籍には、さらに立体のイラストも掲載!
【映画の部屋に住みたい!】
※ no.2「SEX AND THE CITY」都会を生き抜く部屋