それ…続けられますか?失敗例からまなぶ「詰め替え」成功法
調味料やスパイスなどの食品、洗剤やゴミ袋などの日用品。
お揃いの容器に詰め替えれば、収納スペースの中がすっきり整って、使い勝手もよくなるはず……でも、専用の容器をまとめ買いするのは、ちょっと待って!
その「詰め替え」、本当に続けられますか?
自称“整理収納好き”にもかかわらず、筆者には続けられなかった詰め替えがあります!
そこで今回は、筆者の成功例・失敗例をもとに、詰め替えの成功パターンを考えてみましょう。
■成功した詰め替え1:基本の調味料

料理研究家、門倉多仁亜さんのキッチンをマネて、調味料はターンテーブルに。戸棚の中でも取り出しやすい!
家族が増えて食事を作る回数や量が増えたため、わが家では酒、みりん、オリーブオイルといった基本の調味料は、1L以上の大きなサイズで購入するようになりました。
調味料を小瓶で買ってそのまま使っていた頃より、買い物の頻度が減って管理がラクになったのはいいのですが、さすがにそのまま使うには大きすぎる!
……ということで、わが家では基本の調味料はiwakiのオイル差しと密閉醤油差しに詰め替えて使っています。料理の味付けがとってもラクになりました。
継続できている理由は:
- 詰め替えないと不便
- 料理をする家族からも「使いやすい」と好評
- キャップ以外は食洗機で洗えるため、手入れが簡単
■成功した詰め替え2:乾物

パッと見て中身のわかりづらいものにはラベルをペタリ。使用頻度がアップしました。
「築地に買い出しに行くのが趣味」という家族のおかげで、乾物類が常に充実しているわが家。
それはありがたいのですが……プロ御用達のお店で買ってくるため、ひと袋に入っている量が多いんです。昆布やひじき、わかめなどを袋のままで管理していると、出し入れが面倒になって、なかなか使う機会がありません。
そこでsarasa design storeのアクリルキャニスターに詰め替えたところ、使い勝手がよくなって、乾物が食卓に上る回数が増えました。
継続できている理由は:
- 詰め替えないと使いづらい
- 料理をする家族からも「わかりやすい」と好評
- キャニスターのクチが広く、角が丸いので洗いやすい
■ 失敗した詰め替え:ゴミ袋

メンテナンスが大変な45Lのゴミ袋の収納は諦めて…現在はポリ袋類の収納に使用中。なんとか継続できています。
よく使う45L、30Lのゴミ袋をもっとすっきり収納したいと考えて、mon・o・toneのキッチン消耗品用ケースを購入してみました。
袋をたたんでセットすると、真ん中の開き口から一枚ずつ取り出せるという、シンプルながらとてもよくできた商品です。
実はゴミ袋用として別に大きめのケースが販売されていたのですが、収納スペースの都合上、わが家では小さめのケースを選びました(これが最大の失敗!?)
そしていざ使ってみると……詰め替えが続かない! もちろん、ケースそのものの問題ではなく、筆者自身の性格の問題です。
継続できなかった理由は:
- 一枚ずつ取り出せるよう、たたみ直してセットするのが面倒
- 特に45Lのゴミ袋は(専用のケースではないため)量が入らず、頻繁に補充が必要なのも面倒
- 家族には「以前のままでも別によかった」と評価されず……
■「詰め替え」問題の、傾向と対策!?
筆者の場合、「そのまま使うと、むしろ不便」「詰めかえると、家族も喜ぶ」「比較的メンテナンスが簡単」といった状況では、詰め替えが続くようです。
逆に、「必要に迫られていない」「家族からの評価が低い」「詰め替えに関するメンテナンスが面倒」といった状況では詰め替えが続かないことがわかりました。
収納用品と同じで、詰め替え容器も一気に揃えず、まずはひとつ購入して試してみるべきですね……。
「詰め替える価値があるな」「これなら継続できるな」と確信してから、数を揃えるのほうが失敗が少ないようです(改めて反省!)
成功したもの・失敗したものを考えてみると、その人なりのパターンが見えてくるはず。容器をまとめ買いする前に、まずは自分のパターンを探すところから始めてみてはいかがでしょうか?
【参考】
※ iwaki
(ライター: ライフオーガナイザー/クローゼットオーガナイザー さいとう きい)