9年前に購入した、都内築40年(昭和51年築)の中古戸建てをリノベしようと、奮闘する僕たち一家。
耐震工事で区からの助成金を生かしつつ、自分たちらしい我が家を目指しています。
前回は塗装の仕上がりを大きく左右する「パテ埋め」について詳しくご紹介しました。
今回は待ちに待った珪藻土(けいそうど)塗り!
スムーズに行うために必要な道具のことなどについてご紹介したいと思います。
養生もパテ埋めも終え、いよいよ珪藻土塗り!でもその前に…
珪藻土塗りの前にもうひと手間、下地材塗りをしなければなりません。
用意するものは下地材、ローラー&ローラーバケット。
下地材も前回使ったパテもホームセンターなどで購入できますが、珪藻土を取り扱っている会社がセットで販売していることが多いので、同時に購入するといいかもしれません。

Cさんが下地塗りの作業中。ローラーでの塗布は刷毛塗りよりも飛び散り大!養生をしっかりやっておくと、ガンガン塗っていけます
そもそも下地材(シーラーともアンダーコートとも呼ばれます)は、なんのために塗るのでしょうか?
壁に塗るときの珪藻土はたっぷりと水分を含んでいます。
ですので、壁に汚れや色があると、それらが吸い上げられて、珪藻土の表面にシミとなって浮き上がってきてしまうのだそうです。
部屋の模様替えなどを考えて、この連載を読んでくださっている方もいるかと思いますが、壁紙の上に直接珪藻土を塗る場合も、壁紙を剥がしてから塗る場合も、下地材を塗ることをおすすめします。
壁紙に付着した汚れや紙のアク、接着剤が浮き上がってきて、せっかく苦労して塗った珪藻土にシミが広がる場合があるそうなのです……。
また下地材は、珪藻土がしっかりと壁に食いつく役目も果たしてくれます。
なので、珪藻土塗りに早く取り掛かりたい気持ちを抑えて、ここはローラーでひたすら、ぬりぬりです。

Nさんとお嬢さん。Nさんはこの時から既にサポート役に徹しています
地味な下地材塗りが終わったら、待ちに待った珪藻土塗り。真打の登場です!!
準備するものは以下の通り。
- 珪藻土
- 攪拌機
- バケツ
- 計量カップ
- ひしゃく
- コテ
- コテ板
珪藻土を販売する会社のHPを見ていると、水と珪藻土を手こねでも混ぜられように書いているところもありますが、それは塗る面積がごく狭い場合のみ。
それ以上の面積になると、珪藻土の手こねは絶対に無理!
攪拌機(かくはんき)はマストアイテムです。
僕たちは壁塗り体験(詳しくは連載 no.18)をさせてもらった会社から珪藻土を購入しましたが、その決め手の一つが攪拌機や計量カップ、コテなどの道具の貸し出しサービスがあったことでした。
他にも同様のサービスをやっているところがあります。
珪藻土や漆喰のテクスチャーは好みやこだわりがあるでしょうから、ぜひご自分で比較検討して、納得のいく商品を探してみてください。
また、最近では工具レンタルサービスを展開しているホームセンターもあるみたいですよ。

攪拌機で珪藻土を混ぜてます。見た目以上に腕力が必要な作業です
さあ、その攪拌機でよく混ぜた珪藻土をコテ板にのせて、壁に向かいます。
手伝いに来てくれた友人たちもコテを片手に担当する壁を決めて恐る恐るトライ!
初めは戸惑いながらでしたが、互いに相談したり工夫したりしながら塗り進めていきます。
ここにたどり着くまで、みんなでパテ埋めや下地材塗りをしてきたので、なんだかチームのような一体感が生まれてきています。
心強い!

息子の保育園時代からの友達Yちゃん一家も助っ人に参上!ありがとうございました!
大変だけど楽しかった!ご近所さんとの結束も強まった珪藻土塗り
そんな中、ご近所のNさんが「僕はどうも壁塗りに向いていないですね~」と早々に離脱宣言。
奥様は逆にとても楽しそうに、初めてとは思えないコテさばきで模様をつけながら塗っていきます。
Nさんは「ちょっと家に戻ってきます」と言って現場から離れていましたが、しばらくして「壁は塗れませんが、餃子を焼いてきました」とトレードマークの笑顔で再び登場!
な、なんと!! 遠藤家の壁塗り部隊には炊事担当までいるとは! ゴールデンウィーク中ということもあって気候も最高!
みんなで外ランチです。
夜は夜で作業を終えてから工事用照明の下で、壁の塗り方についてあーでもない、こーでもない、と話しながら連夜のお酒&食事。

妻の手料理とNさんが焼いてくれた餃子、おいしかったです! ごちそうさまでした!
友人やご近所さんに手伝ってもらいながら、こうして1週間以上かかってようやく壁塗りDIYのミッションは終了しました。
苦労は多かったですが、とても楽しく幸せな時間を過ごすことができたのでした。

じゃーん!! みんなで塗り上げた壁です!
次回は壁塗りDIYのメリット・デメリットについて書きたいと思います。