使い捨てカイロの再利用法3つ。目からウロコの裏技や捨て方も
寒い時期に活躍する「使い捨てカイロ」は、冷えた身体を温めるので、ストックしておきたいアイテムですよね。
特に使用済みの貼らないカイロは、別の使い方として再利用できるのです。
お手軽にできるカイロの再利用法と注意点、捨て方をご紹介します。
使用済みカイロ、すぐにごみ箱行きはNG!
使用済みのカイロはだいぶ冷たくなったら、ゴミ箱へポイッとしますよね。
でも、ちょっと待って!
カイロの熱が引いても、中身はほんのりと暖かい場合もあり、すぐにゴミ箱へ捨てると発火する恐れがあるそうです。
しばらく時間を置くなど、カイロが完全に冷め切ったタイミングを見計らってゴミ箱へ捨てましょう。
でも、ちょっと待って!
使用済みのカイロは、実はまだまだ暮らしの中で十分に活用できるのです。
今回は、3つの方法をご紹介します。
知らないと損!「カイロの再活用法」3つ
1. 消臭アイテムとして
カイロには消臭効果のある活性炭が含まれているので、靴にそのままカイロを入れて消臭します。
シューズクローゼット全体を消臭したいなら、カイロを開封して、小皿などに移すと良いでしょう。
靴のコンディションやシューズクローゼットの環境、季節によって、カイロの消臭が持続する日数はそれぞれ違います。
臭いを確認し、消臭してもかすかに臭ってしまうと感じたら、カイロを処分しましょう。
2. クロゼット等の湿度コントロールに
消臭効果のほか、吸湿効果も期待できる使用済みのカイロ。
湿気が多いスペースに使用済みのカイロを置くと、適度な湿度のコントロールとして一役買いますよ。
クロゼットに使用済みのカイロを置いておけば、乾燥と消臭が一度でできるかもしれませんね。
3. ガーデニングの土壌環境改良
カイロには、保水性や通気性に優れている「バーミュライト」という成分が含まれているので、ガーデニングの土壌環境を良くするという説も。
バーミュライトのほかにも、カイロには発熱する成分だった鉄粉も含まれているので土壌の鉄分補給としても使えます。
ただし、カイロには発熱反応を促す塩が含まれているので、そのままカイロを開封して土に混ぜると塩害になり、作物や植物の発育を遮ります。
ガーデニング用としてカイロを使うなら、カップなどにはめ込んだ「コーヒーフィルターのろ紙」に、袋から開封したカイロの中身を入れてセットしたものに水を注ぎます。
ろ過するときに用意するろ紙は1枚だと、水やカイロの重みによって水が溜まるカップの底部にはまってしまい、ろ過も失敗します。
ろ過するときはろ紙を2~3枚重ねで使うとうまくろ過されます。
カイロの中身1袋の量で注ぐ水の量は150~200㏄が目安。水をゆっくり注いてろ過します。
ろ過することによって、注いだ水に塩が溶け込み、カイロの中身から塩分が少なくなった状態になります。
※ガーデニングに再利用の際は、次の注意点1もご確認ください。
意外にあなどれない!使用済みカイロで注意すべき点2つ
再利用のカイロの使い方には、いくつか注意点があるのでご紹介します。
1. 肥料として使う上での注意点
雑草が生えている土壌に、ろ過したカイロを混ぜて様子を見ましょう。
枯れる等の問題がなければ、土壌にカイロの中身を肥料の代わりとしてチャレンジしてみるといいかもしれません。
2. ゴミの区分についての注意点
ご覧の通り、不織布でパッキングされているカイロですが、中身は酸化鉄です(カイロを使用すると空気に触れて鉄粉が酸化鉄へと変化します)。
ごみ出しの際は、可燃ごみ・不燃ごみといった「ゴミの分別区分」については自治体によって違います。ごみを処分するときは確認しましょう。
いかがでしたか。
そろそろ梅の花のつぼみなどが膨らむ時期に入りますが、寒い日がしばらく続くので、カイロはまだ必需品!
ブーツなどの消臭、暖かい春に向けてガーデニングの土壌環境を整えるときに試してみてはいかがでしょうか。
画像/PIXTA(1、3、4、7、8枚目)