
itchy / PIXTA
お子さんをお持ちの皆様の共通の悩みとして、子どもが散らかした「リビングや子ども部屋の片付け問題」があると思います。
「日刊Sumai」読者の皆様のようにインテリアが好きな方なら、なおさら気になるところではないでしょうか。

マハロ / PIXTA
もれなく筆者宅もそうで、ポンポンおもちゃを入れられる片付けやすい棚を使わせたり、文具類専用の引き出しを作ったり……。
「夜8時になったら片付けの時間」とか、片付けと言わず「元の場所に戻そう」と言い方を変えてみるなど、それなりに工夫はしてきました。
それでも上手くいかず親子喧嘩になることもしばしば。
どうしたものかと考えていたある日、書店で「学校では教えてくれない大切なこと」「整理整頓」というキャッチコピーの本が目に飛び込んできたんです。
■ママの話より本の話!? 子どもが聞く耳を持った!
いくら親が注意をしても、なかなか素直に聞き入れないのが、子どもというもの。
でも本に書いてあることを信じたりする素直さ(?)単純さ(?)は、結構あるんですよね。
『学校では教えてくれない大切なこと・1 整理整頓』というマンガ形式の本を「面白い本見つけたよ。ママに言われなくても片付けが上手になるんじゃない?」と渡してみました。
すると、見事に食いつきました(笑)。
かなり真剣に、ときおり笑いながら読み進めていきました。
内容は、方津家(かたづけ)というファミリーのストーリー仕立て。
ダラダラとゲームをする我が子を叱るママなど、よくあるシーンもチラホラ。
そんな中、物を整理整頓できるようになるということは、”いる”か”いらない”を「決める力」とか、使いやすいように「まとめる力」とか、きれいをキープする「続ける力」がつくと楽しく教えてくれるんです。
途中「レベルアップして力を手に入れた!」と褒めるなど、ゲーム風のページもあったりします。

EKAKI / PIXTA
しかも頭の中を整理整頓するコツも描かれていて、宿題を早く終わらせる方法や次に使う人のことを考える思いやりまで教えてくれるというストーリー。
そう、この本は意外にも深い内容だったんです。
ちなみに、親が読んでもためになります。
読了後、子どもに「あの本に書いてあったでしょ?」と片付けのときに声をかけると、驚いたことに素直に「そうだね!」と気分よく行動する頻度が増えました。
整理整頓を嫌がらなくなり始めたことは事実です。
■「整理整頓」以外のシリーズ本にもハマり、行動に変化が!
先ほどの写真でお気付きかと思いますが、我が家ではこのシリーズ、気になる内容のものを買い集めました。
『時間の使い方』は「整理整頓」にも通じる内容でしたが、片付けでも勉強でも習い事でも「こうすると限りある時間を上手に使える」と子どもが納得するような説明がマンガでされていて熟読している様子でした。
親に注意されたときはカチンとくるものの、本を読むときは冷静に考えることができているのかもしれない、と思いました。
他にも友達関係の悩みを解決してくれるシリーズも購入。
「こう言えばいいのか」と、子ども心をほっとさせてくれるような内容になっていると感じました。
実際、「こういうことある」とか「こっちの言い方のほうがいいね」と、研究(?)する様子も見られました。
いかがでしたか。
子どもの悩みを解決したり、生活習慣を改善させるために親ができるのは「きっかけ」をつくってあげること、なのかもしれません。
我が家の場合は、この本をきっかけに考え方や行動が変わったように感じたので、今回オススメしてみました。
本の力ってすごいなと今回改めて感じました。子どもにとって、大きな心の支えになったようです。
【参考】