「薪ストーブ」のある暮らし。使い始めて5年で感じたメリット&デメリット【メリット編】
5年前の家づくりの際、「薪ストーブ」のある暮らしへの憧れはありましたが、ランニングコストやお手入れ、また日々の生活の道具として本当に使っていけるか、などの不安もありました。
実際に使って5年がたった筆者の家族が感じている薪ストーブのメリット、デメリットを2回にわたってご紹介したいと思います。
今回は、メリット編です。
■メリット1:とにかく暖かく、インテリアとして見た目も◎
薪ストーブの一番の特徴は、石油ストーブやエアコンなどと違い、ストーブが燃える熱とは別に「遠赤外線」で体の芯から温まること。
その感覚は、真冬の寒い日にお風呂に浸かるあの瞬間のよう。
じんわりと体の芯から温まり、ストーブが本格的につけばスリッパなども必要ありません。
だから、我が家の子ども達は冬でもみんな裸足です。
愛犬もストーブ前から離れないほどです。
心配だった匂いも、一度火がしっかりついてしまえば、まったく気にならなくなります
■メリット2:煮込み料理や焼き芋などが美味しくできる。アロマ加湿もできちゃいます!
暖を取りながら煮込み料理ができたり、加湿ができるのもいいところ。
庭で収穫したローズマリーで毎日アロマ加湿もしています。
加湿器を置かなくても、ストーブ上に鍋があるだけで湿度が保たれます。
またストウブなどの鋳物ホーロー鍋に入れて蓋をしておくだけで、簡単に美味しい焼き芋が作れます。
びっくりするくらい簡単につくれて、我が家では冬のおやつに大人気です。
■メリット3:冬場の暖房費はほぼ0円!? 窓の結露もなく、洗濯物もすぐに乾く!

Komaer / PIXTA
薪さえ確保できれば、冬場の暖房費は、ほぼかかりません。
筆者宅は家の中心に薪ストーブがあるので、1階の薪ストーブの熱が2階に上がってきて、他の暖房は何もいりません。
唯一、朝一番最初に起きた筆者が着替える際、ミニヒーターをつけるくらいです。
万が一寒かったら……、と予備としてつけておいたエアコンは真夏の冷房のみの使用で、冬はほとんどつけることがありません。
筆者宅が太陽光発電を併用していることもありますが、冬場の電気代は以前住んでいたマンションより居住スペースは広くなっているのに、安く済んでいます。
乾きにくい洗濯物も、そばに干しておけばアッという間に乾きます。
また、マンション時代は結露のふき取りが冬の朝の日課でしたが、薪ストーブのある暮らしをし始めてからは、ほぼ結露知らずです。
■メリット4:人にも地球にも優しい。家族間のコミュニケーションも豊かに!

naonao / PIXTA
新築時、最初のプランに薪ストーブはありませんでした。
着工直前に起きた東日本大震災。
電気が使えない状況の被災地の方達の様子を拝見するたび胸が痛み、自分が今できることは……と考えたとき、電気に頼りすぎない生活もある、と薪ストーブのある暮らしを本気で考え、設置することになりました。
使わなくなった木を薪にし、それを燃やして暖をとり、灰を肥料として使う。
まさにエコで持続可能な暮らしで、昔から、人が自然と共存しながら生活するために使ってきた方法なんですよね。
資源の枯渇が心配される現在、生活スタイルが様々なので誰もが使うことはできませんが、検討してみる価値は十分にあると思います。
また、ストーブのまわりには自然と人や犬が集まります。
現在私たち夫婦が40代、子ども達が10代なのですが、ストーブのおかげで家族間のコミュニケーションも豊かになっていると感じています。
今回はメリットについてだけ書きましたが、、暖房費0円にするためには、当然肉体労働もつきまといます。
そんなデメリットを次回(「薪ストーブ」のある暮らし。使い始めて5年で感じたメリット&デメリット【デメリット編】)ご紹介したいと思います。
(ライター:Teru)
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