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いろんなことがあって、いろいろ勉強した結果、中古マンションを購入してスケルトンリフォームしよう、ということになりました。
新築一戸建ての時と同じように、とにかく毎日ネットで検索して探しました。
でもなかなか良い条件の物件が出てきません。
※ 【自営業の妻、3年かかって家を買う】 今までのシリーズを見てみる
■物件探しはネットよりも、やっぱりプロの仲介業者に頼んだ方がいい?

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今思うと甘かったのですが、なんとなく新築一戸建ての更地を探すよりも、中古マンションを探す方が簡単でザクザク物件が出てくるのでは……、と思い込んでいました。
でも、いざ探し始めてみると、「素人のネット検索では限界があるのかな?」と思うようになりました。
不動産屋さんは、ネット上に出さないお宝の情報を水面下に持っているんじゃないか?
お得意様とか、すぐにでも契約してくれそうな顧客にはすかさず「お客様だけですよ~」なんて言いながらチラチラ見せてくれる物件があるのでは!?
そんなファンタジーを抱きながら不動産屋さんにも足を運びました。
■「不動産に掘り出しもの無し」は本当だった!
さっそく結果発表です。
たまたまなのか、私たちの本気度が伝わらなかったのか、はたまた自営業者だからか(!)わかりませんが、
掘り出し物と思えるような物件を紹介してくれた業者さんはただの一人もいませんでした。

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でも、不動産屋さんが頼りになる場面は物件探しだけではありません。
地域の情報を教えてもらえたり、ローン審査の時にもお世話になるので、お付き合いをする価値はあります。
私たちは大手1社と地元の中堅2社に希望条件を伝えて探してもらいながら、ネットでの情報収集も並行して続けました。
プロに頼む場合もネットで探す場合も、大切なのは積極性です。
食い気味にグイグイ探すことです。
そうじゃないとプロも本気で探してくれないし、毎日ネットでチェックしないと良い物件が人様に渡ってしまうことになります。
■こっちが「本気」じゃないと、不動産屋さんも「本気」になってくれない!

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不動産屋さんに「本気で買う気があります」と、意思表示し続けることは重要です。
そうでないと、それこそ本気で探してくれなくなるからです。
まだ探し始めたばかりの頃、こんなことがありました。
ある不動産屋さんに3件ほど立ち会ってもらって内覧したことがありました。
でも、希望の条件と合わなかったので次を探すことにしたんです。
私たちにとっては「まだ3件」が、担当者さんからしたら「もう3件」だったみたいなんですよね。
その後、こう言われました。
「ご希望の条件に合う物件が出てくるのは、10年に1度あるかないかだと思いますよっ」。
担当者は20代とみられる若い女性。

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ということは、その担当者自身まだ不動産業界に入ってから10年も経っていないはずです。
なのになぜそんなことを言い切れるのか?
「そんなこと思ってても言わないでよ~」と半ば呆れるというか、悲しい気持ちになったことを覚えています。
以来、彼女から新着情報をもらえることはありませんでした。
そう、私たちは捨てられたのです(大げさ!)。
だけど大丈夫。粘り強く付き合ってくれる不動産屋さんは必ずいます。
■たくさんのおしゃべりと雑談力が、良い物件探しの必須条件!?

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私が思う、不動産屋さんと上手に付き合うコツは先ほども書きましたが
「本気で買いたいという意思を示し続けること」「たくさんおしゃべりすること」です。
なんだなんだ、おしゃべりなんて女子高生みたいなこと言っちゃって、なんて思わないでください。

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希望条件を伝えるのは初歩的なことですが、趣味の話、最近行ったパン屋さんの話、休日の過ごし方、子どもの頃の話……、
なんでもない日常や暮らしぶりについて話すことで、言葉では表せない個性というか雰囲気というか……、好き嫌いの傾向みたいなものが不思議と伝わるんですよね。
おしゃべりを重ねるほどに、提示してくれる物件にミスマッチが少なくなってきます。
字面だけでは決して伝わらないその人の濃淡みたいなものを感じ取ってもらえるんです。

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そして優秀な不動産屋さんは、それを察知するのが得意なんだと思います。
最終的に、私たちもそういう不動産屋さんに出会うことができました。
続きはまた次回!