夏のスウェーデンから学ぶ。たっぷり夏をエンジョイできる暮らし方
お盆休みで多くの人が夏を楽しんでいるこの時期。しかし、暑いのが苦手で、家の中でゴロゴロ……という人も多いのでは?
筆者が住んでいるスウェーデンでは、夏至を過ぎたころ、気温が20度くらいまで上がり、やっと夏がきます。
そうかと思えば、初雪はだいたい10月中旬。スウェーデンの夏はとても短いのです。そのためか、スウェーデン人の「夏を楽しもう」という思い入れは相当なもの。
彼らはどのように夏を過ごすのでしょうか? そこには、日本人も思わずマネしたくなるような夏を楽しむアイディアが詰まっています。
■外で過ごす!
屋外用の家具を持たない人はいない!と思えるほど、どの家庭にも屋外用のテーブルや椅子があります。
スウェーデン人は、夏の間、ずっと外で過ごすのです。
テラスは、ウッドデッキやタイル、屋根付きや屋根なしなど。バルコニーは、ガラス張りや、パラソル付きだったり。庭の中にテーブルを置いたり、木からハンモックをつるしたり。
夏に太陽を浴びて、ビタミンDを作り丈夫な体を! 「太陽の光がウツ予防にも良い」と昔からいわれていて、みなさん真っ黒に日焼けしています。
でも、 環境庁が提唱している「紫外線環境保険マニュアル2015」によるとビタミンDはサプリメントでも摂取できます。
ビタミンDの観点からは短時間の日光浴は必要ですが、一方で紫外線には発がん作用などの 好ましくない作用があるのも周知の事実です。
スウェーデン人の“夏は徹底的に焼く!”というのはマネしない方がよさそうです。日焼け止めを塗ったり、UVカット効果のあるパラソルなどを利用しましょう!
■とにかく、何もせずゴロゴロ!
それでは、外で何をしているのかというと……。
ウッドデッキや芝生の上にゴロンと寝そべって、何もしません!
プールに行っても、プールで泳いでいるのは子供ばかり。小さい子供さんに付き添っている以外、大人はみんなプールサイドでゴロン!
プールに入っている人よりも、プールサイドでゴロゴロしている人の方が多いんです。
「何もしない」というのは、結構難しいことかもしれません。つい、家族のことや仕事のことを考えたり。片づけや家事したり。
少しの時間でも、ゴロンとして「何もしない」贅沢な時間を持つことが、心にたっぷり栄養を与えてくれます。
■こってり&がっつり!美味しいものを食べる
暑いと、キッチンで料理を作るのも大変。食欲も落ちてしまいますね。
でも、暑いからこそ外でBBQ! 焼くのは男性の仕事。冷たいビールは欠かせません。
定番メニューは、しっかり下味をつけた肉と、パプリカ、ズッキーニやマッシュルーム。
スパイスで食欲アップし、夏野菜で栄養補給します。暑さで体力が消耗するので、しっかり食べてパワーアップ!
水切りしたヨーグルトをソースに使うのが、おすすめ。さっぱりとしてお肉によくあいます。
30度を超える猛暑の日本では、体を休めることがとても大切。
ゴロンと、「何もしない」贅沢な時間と、がっつりBBQ! いかかですか?
【参考】
※ 紫外線とビタミンD紫外線 – 環境保健マニュアル2015(環境庁)
(ライター:リッドグレン真紀)