子どもが巣立ったらどうする?アレンジ自由な「ガチャ柱」収納のススメ

xiangtao / PIXTA
新築やリフォームを考えるとき、多くの方は収納を気にされます。
購入時はどうしても「今」必要な広さを考えてしまいがちですが、多くの場合は子どもが巣立ってから住む期間の方が長くなるんです。
筆者は、購入時に上の子が10歳でしたが、その後15年も経てば家を出る可能性が高くなります。
人生80年としても、当時37歳の筆者はその後43年間住むことになります。
もちろん、そのまま住み続けられるかは別問題ですが、少なくとも必要な広さは間違いなく変わりますので、将来を考えて適度な広さの家にしたいものです。
「今」必要な広さを踏まえ、将来も適度な広さであり続けるためには、収納の工夫が大いに役立ちます。
■壁面収納で「変えられる」収納を作るのがオススメ!

極楽蜻蛉 / PIXTA(ピクスタ)
筆者がオススメしたいのは、壁面収納です。
壁にガチャ柱と呼ばれるレールを敷き、好きな場所に板を置くことで棚にすることができます。
最大のメリットは、細かく棚板の高さを変えられることです。
子どもは成長に合わせて必要なモノが変わりますので、例えば床からの空間をあけて簡易な机を作ることもできます。
そして、収納が不要になれば、棚板を全て取り外して壁にしてしまうることもできるんです。
こうすることでリビングやダイニングを広く使えるようになります。
■壁に直接取り付けなくても、壁面収納はできる!

TATSU / PIXTA(ピクスタ)
ガチャ柱は便利な壁面収納ですが、下地が石膏ボード等の場合は補強が必要になり、下地の有無や範囲によって設置には10万円以上かかることもあります。
価格的に許せる範囲であれば、ハウスメーカーや工務店、リフォーム会社に依頼するといいでしょう。
もっとコストを抑えたいなら、DIYすることで壁に直接打ち付けなくてもコストを下げて作ることができます。
ホームセンターで簡単に手に入る2×4の木材は、たいていはお願いすればカットしてもらえますので、自宅の天井高に合わせた柱材が用意できます。
あとは床と天井の間にジョイントをつければ壁面を傷つけることなく、簡単にガチャ柱用の柱が作れます。
棚板も同様にホームセンターでカットしてもらえますし、ジョイントは「ディアウォール」や「PILLAR BRACKET」で検索すれば通販でも手に入ります。
DIYする際はジョイントを先に購入し、あらかじめ自宅の天井高を測ってから柱を作りましょう。
■「ライフスタイルの変化に対応」できる壁面収納で、常に快適な住まいを!

bee / PIXTA
家の間取りはなかなか変えることはできませんし、家具もそれほど可変性はありません。
さらに家具を変えようとすると廃棄費用もかかります。
壁面収納ならば、変化するライフスタイルに合わせて自由に変えることができ、その時々の好みに合わせてボックスなどでインテリアの雰囲気も気軽に変えられます。
長く使えて、最後には簡単になくすことができる壁面収納、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。