落下によるケガの心配も…。「抱っこひも」の危険について考える

プラナ / PIXTA
小さいお子さんを持つご家庭の必須アイテムともいえる「抱っこひも」。
両手が空くので移動する際に重宝しますし、寝かしつけに活用されている方も多くいらっしゃいますよね。
ところで、この「抱っこひも」の危険について考えたことはありますか?
■あわや大事故!? 「抱っこひも」を使用していて危険と感じた経験の第1位は?
ある調査によると、抱っこひもを使用する中で体験した”ヒヤリハット”な体験第1位は”落下”。
実に7割以上の方が子どもが抱っこひもから”落下”しそうになったという体験をされているんです。
仮に落下してしまえば、頭や身体を強く打つことになり、怪我だけでなく最悪の事態も起こりかねません。
実際にどのような状況下で”落下”の危険があったか調査すると……、
赤ちゃんを抱っこひもに乗せる時、降ろす時、抱き方を変更する時という抱っこひも着脱時や、抱き方を変更するときの回答が多く目立ちました。
抱っこひもの種類にもよりますが、赤ちゃんを乗せる際、多くの方は抱っこひもを自分の身体に装着してから乗せてあげますよね。
その際にうまく装着できていなかったり、赤ちゃんをうまく乗せられなかったとしたら、落下の危険度はグッと上がってしまいます。
また使用している最中では、かがんだ時に落下の危険を感じたという回答がトップとなりました。
赤ちゃんが手に握っていたおもちゃを拾うとき、靴を履くときなど、「かがむ」という行為は日常でもはや避けられません。
抱っこやおんぶをしていることを忘れ、そのままかがんでしまい、頭から赤ちゃんが落下してしまったら……、と考えると恐ろしいですよね。

Halfpoint / PIXTA
抱っこすることにより重さは感じているものの、両手が自由になることから使用時は”自分のこと”に意識がいってしまいがち。
赤ちゃんが抱っこひもで寝てしまえば、更にその注意は遠のいてしまうこともあります。
抱っこひもで寝ている赤ちゃん、汗をかきすぎていませんか?
おかしな体勢になっていませんか?
落下による事故を防ぐための対策を今一度考えてみなければなりません。
■事故を防ぐにはどうすればいい?ルールを守るよりも大切なのは…

プラナ / PIXTA
抱っこひもに付属している取扱説明書を読むこと、使用前後に不具合がないか確認することは言うまでもありません。
まれに製品の不具合による事故というものもあるかもしれませんが……。
事故防止よりも大切なのは、ルールを守っているから大丈夫、ということではなく、もし事故が起きてしまった場合
”赤ちゃんが落下した”のではなく、”使用者が落下させてしまった”という認識で使用しなければならない、と筆者は感じています。
以下のこと以外にも自分が少しでも危険と感じたことはしないことが重要です。
- 着脱は低い姿勢で安全な場所で行う
- 使用時は赤ちゃんや子どもの様子に注意を払う
- 前かがみになるときは必ず子どもの頭を手で支える
- 留め具や紐に緩みがないか確認する
- 抱っこひもに子どもを乗せる際は手伝ってもらう
- 危険な行為をしない(抱っこ、おんぶで自転車に乗らない など)
筆者は抱っこひも装着時は必ず鏡で全身を前後左右確認するようにし、抱っこひもで両手が空くからといって、両手に荷物を持つことは絶対にしない、長時間の使用は避ける、など自分でルールを決めていました。
1歳近くになると、抱っこひもから脱出しようとすることが多く、危険を感じ始めたので、この頃から使用をストップするようにしましょう。
子どもの動きを自分で防ぎようがない、と判断したら思い切って使用をストップすることも、事故を避けるための対策である、と筆者は思っています。

hacho / PIXTAあか
いかがでしたか?
「私は使用法を誤っていない!」と自信があっても、もしかしたら締め付けすぎていたり、暑かったり……。
赤ちゃんにとっては不快なときもあるかもしれない”抱っこひも”。
便利アイテムだからこそ、今一度正しい使用法を確認し、使用中は赤ちゃんの様子に細心の注意を払うことが大切です。
【参考】