長尺シート、CF…、混乱しやすい「シート床材」の種類とメリット&デメリット
家の中で使用頻度が高いキッチンや洗面所で昔からよく見る床材。
シート床材の名称や種類を正確に把握はできていますか?
ここでは、「長尺シート」と「クッションフロアー」の基本的な違いと特徴を解説します。
最初に、「基本の種類」と「呼び名」を知ろう
答えはこちら。
素材:「ポリ塩化ビニール」。略して「塩ビ」と呼ばれています。
名称:「クッションフロアー」と言います。
ですが、同品・関連品も含め、下記に挙げたこれだけの呼び方が混在するので、ややこしいですね。
- クッションフロアー
- ビニールシート
- CFシート(シーエフシート)
- CF(シーエフ)
- 長尺シート
- 塩ビシート
整理すると、実はすべてが「塩ビシート」です。
そこからまず「長尺シート」と、それ以外に分かれます。
つまり、「クッションフロアーからシーエフ」までの4つは、すべて同じなんです。
クッションフロアー(Cushion Foor)の頭文字を取った呼び方が「シーエフ」です。
ちなみに職人さんや建築業界の人は「シーエフ」と呼ぶことが多いです。
現場で言われたら、落ち着いて「クッションフロアーですね?」と聞けば一目置かれるかも(笑)。
「長尺シート」と「クッションフロアー」の基本的違いを知ろう
では長尺シートとクッションフロアーの違いを見ていきましょう。
【長尺シートの特徴】
表面が硬く丈夫なので、重い物を置いても凹まず、土足の場所向き。
その分、シート自体も重く、素人が貼るのは難易度が高いです。
【クッションフロアの特徴】
表面にクッション性があり柔らかい素材。
それゆえ、長期間重い物を置いたら跡が付きます。
最近はモロッコ柄などセンスの良い可愛らしい柄や、かなりリアルなフローリング柄・テラコッタタイル柄も出てきて、DIYにも向いています。
更にクッションフロアーは家庭用の1.8ミリ厚と、店舗用の2.4ミリ厚と選べる場合もあるので、例えば玄関土間など、耐久性を求めるなら店舗用を検討しても良いかもしれません。
使い分けは、表面よりも裏面に注目?
塩ビシートの、どちらにも共通している強味は、なんといっても希望の長さで切り売りしてくれて、価格は安め。
そして、水拭OKなお手入れの手軽さですね。
どちらも表面は水に強い塩ビ素材ですが、実は裏面には大きな違いがあります!
長尺シートは裏側もビニール系の仕上げに対して、クッションフロアーの裏側が紙材だという事は、意外と知られていません。
表面がビニールだからと屋外に使うと、裏地から傷んだりカビたりするので、安易なDIYはやめましょう。
筆者宅では、靴を脱いで入るストックヤードの床が、モルタルを薄く敷いた地面でした。
直接雨風は吹き込まなくても、土の湿気は上がってくるので長尺シートで仕上げました。
DIYでは重くてなかなか大変な作業でしたが、人も犬もお気に入りのスペースとして大活躍しています。
いかがでしたか?
DIYや家作りの参考になれば幸いです。