年明け、団地リノベは解体を経て、大工さんの木工事が進む1月。
今回のお話は、筆者が学生時代の親友とランチをした時から始まります。
■上質な家のすべてが廃棄されてしまうという事態に心が騒ぐ!
親友の家は都内屈指の高級住宅街、成城にあります。

34年前のクリスマスパーティーの写真を発見!
アクセスの良さと広いリビングがあるので、クリスマス会はじめ友達グループで何度も遊びに行き、かれこれ30年以上はたつでしょうか。
そんな思い出深い邸宅も、とうとう建て替える時が訪れたのでした。
気に入っていた建材を新しい家に再利用したいと友人も希望したそうですが、やはりなかなか難しく、叶わなかったそうです。
これは解体前にもう一度じっくり見ておきたいし、あまりにもったいない物があれば譲り受けたい……と筆者は強く思いました。
■「その廃棄ちょっと待った!」緊急レスキュー計画実施
友人も既に仮住まいに引越し済みだったので、筆者の申し出を快諾してくれました。
鍵を借り、夫の休日に合わせてトラックを手配。
さらに念のため、団地リノベを担当する電気屋さんにも来てもらいました。
なぜなら、もし団地で再利用できるエアコンがあったら取り外しをお願いするためです。
夫もやる気満々(笑)。
工具を駆使してドアや扉・照明器具等を次々に外し、2人でトラックに積み込みました。
嬉しいことにエアコンも1台使えそうです。
電気屋さんが、外して丁寧にトラックに積んでくれました。
ドアやシャンデリアはガラスが使われているので、割れないよう養生が必要なのですが、そんな時に活躍するのがカーテンです。
窓から外して割れ物を包んで積み込み完了、取りあえずの置き場所として、団地へと向かいます。
■手間は増えても、「やってよかった再利用」の意味するもの
重いエアコンや大きなドアを夫と2人で何度も階段を往復し搬入。
ヘロヘロになりながらもお留守番している犬が心配で、急ぎ帰宅したのはすっかり夜でした。
こうして急遽レスキューしてきたたくさんのいわばお宝達、当初は団地リノベに使うつもりはありませんでした。
ところが……現場ではもちろん、入浴中にも布団に入っても、続々と再利用するアイデアがひらめいて、なんとほとんどの扉類・照明器具を入れることに。
おかげでリノベのテーマは「昭和レトロ」だったのですが、ちょっとした洋館風(?)に方向転換してしまいました。
大工さんの仕事も増えてしまいましたし、塗り替えも必要なので、セルフ塗装のマスキングだけで非常に大変な思いをしています。
筆者がしていることは、自己満足なのかもしれません。
それでも、いまやこういう建具を作れる職人さん事態が減ってきている現代です。
味のある建材は簡単に廃棄せず、リノベで受け継ぐ事に魅力を感じています。
そんな思いを共有できる方に借りていただけたら嬉しいですね。
そして何より嬉しいのは、提供してくれた友人がとても喜んでくれているということです。
友人と家に感謝を込めて、リノベの完成を目指します!