中古マンション「23区内・築浅」でも、比較的安いエリアはココ!

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「交通の便がよく好立地」「購入前にマンションの管理状態を確認できる」といった理由から中古マンションの購入を検討される人は多くいます。
そんな中古マンションの購入を検討する際、”築年数”を気にする方、多いと思います。
■「築古でも、価格が高い」区は?
「株式会社マンションマーケット」のある調査によると、
東京23区内にある、駅徒歩10分・800m圏内(徒歩1分=80m)に存在するマンションの区ごとの平均築年数を、築年数が古い順にランク付けしてみると、以下のような結果に。

【東京23区】平均築年ランキング:平均築年数(年)/平均平米単価(円)
23区中、平均築年数が最も古いのは、「渋谷区」で27.6年。

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築年数が古いと価格が安いというイメージがありますが、渋谷区の平均平米単価は、23区中3番目に高いエリア。
平均平米単価940,855円と、最も高額のエリアとなった「港区」も、渋谷区と同様平均築26.7年と築古。
築古であっても、より都心に近いほど資産価値は下がりにくいことが分かります。
■23区内で、比較的買いやすいエリアは?
中古マンションを購入するとなると、やはり築浅で比較的価格が安いほうが良いですよね。
ランキングを見てみると、23区内において築浅でも比較的価格が安いエリアもあります。

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「北区」は平均築19.4年と、23区内で2番目に平均築年の短いエリア。
しかし、平均平米単価は543,140円で、23区平均の632,945円より約9万円低い価格となっています。
また、「江戸川区」は平均築19.7年でありながら、平均平米単価は454,515円。
23区内で3番目に価格が低いエリアとなっています。
23区内、駅チカ、築浅マンションを条件に、予算を抑えて中古マンションを探したいという場合、「北区」や「江戸川区」のエリアで探すと見つかりやすい、と言えるかもしれません。
■どんな暮らしがしたいか、を考える
設備の新しさや時代に合った間取りなど、中古マンション購入の際に「築浅」を条件に入れる方は多いですが……。
築浅といわれる築5年のマンションを購入した場合でも、10年後には当然築15年にります。
将来の住み替えなどのを考えると、どうしても資産価値が気になってしまいますが、忘れてはならないのは「自分や家族がどういった暮らしをしたいか」なのではないでしょうか?
少子高齢化により、住宅ストック数が世帯数を上回り、空き家問題も抱える日本。
「いいものを作って、きちんと手入れして、長く使う」社会に移行することを、国も重視し始めています。
良質な築古の物件を購入して、リフォームやリノベーションを施し、自分好みの暮らし方を実現する方も増えています。
築浅であることが物件購入の希望条件、という風潮も今後は変わってくるかもしれませんね。
【参考】