女性は男性ほど「結婚して幸せ」と感じていない!? そのワケは…

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政府が掲げる「一億総活躍社会」の実現に向け、女性の社会進出の促進の動きが加速しています。
それに伴って生まれるのが「夫婦間の家事分担」や「仕事と家庭の両立」という永遠のテーマです。
しかし、妻にとって”仕事と家事の両立のプレッシャー”は、結婚そのものの幸福度を下げてしまうかもしれません。
■女性は男性ほど「結婚した方が幸せ」と思っていない?
最愛のパートナーと家庭を築くのだから、「結婚=幸せ」となるはずが……、ある調査では、結婚のちょっと悲しい現実が明らかに。
「結婚した方が幸せ」に「そう思う」と回答した既婚男性は43%、それに対して既婚女性は26%。
なんと女性が17ポイントも下回る結果となりました。
さらに「配偶者は心の支えである」の回答を見てみると、こちらも女性の方が低くなりました。
男女計の平均から、「結婚は概ね幸せである」と回答した夫婦が多いのは救いですが……、この男女の温度差、そして既婚女性が結婚を幸せと感じるポイントが低い理由、気になりませんか?
■やっぱり?意外? 共働きでも女性の負担が大きい!
幸福度の温度差は「家庭内」から生まれるとすると、ポイントとなるのは、やはり夫婦間の「家事や育児」の協力。
そこで妻が専業主婦か、有職者であるか、それぞれ男女の家事の頻度を見てみると……、
どの家事においても、実施割合は女性の方が圧倒的に高いことが判明しました!
また専業主婦と有職者の妻の間でも、これほど「家事分担」が叫ばれているにもかかわらず、大きな差がないことはちょっと悲しい現実。
この結果を見る限り、「育児」も妻の実施割合が高いことは予想がつきますよね。
家事の割合が圧倒的に高い女性。
しかし調査では「家事や育児を“夫婦で協力”してやっている」という意識を持っている男性が7割にも上りました。
この差が、温度差として表れてしまうことは、もうおわかりですよね?
■負担や不満を明確にしてみる、お互いをケアする

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圧倒的に妻の家事の実施割合が高いのは想定内の結果ですが、温度差が生じてしまうのは、やはり意識のズレ。
「家事を協力している」と夫は思い込んでいても、実際はそうでなければ不満が生じるのは当たり前ですよね。
子育てしながらの週5のパート勤務と、専業主婦の2つの立場を経験したことのある筆者ですが、家事分担を夫婦で完全に線引きするのは不可能だと思っています。
パートナーの仕事の都合や体調、子どもの都合もあるので、お風呂掃除と食器洗いは夫、などとキッチリ担当を決めるよりも、
”ケースバイケースでフレキシブルなものの方が不満は発生しにくい”、と感じました。
しかしフレキシブルであればあるほど、妻にそのしわ寄せがくるので、妻のストレスが溜まらないために筆者がオススメしたい4つのポイントをご紹介します。
■「妻のストレス」が溜まらないためにオススメしたい、4つのポイント
(1)負担に感じていることを、明確に相手に伝える

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そもそも夫は妻がストレスを感じていることに気づいていない場合も多いので、どの家事を負担に感じているのか、まずはストレートに伝えることが肝心です。
(2)家事や育児のうち、1つだけでも完全に”相手の担当”にする

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例えば筆者宅では”土日の子どもとのお風呂”をお願いしています。
たった数十分のことですが、家事や育児のうち”これだけはしなくてもいい”というものがあるだけで気持ちが楽になります。
夫に週末のお昼ご飯作りをお願いする、などもいいですね。
(3)相手への意識を変えて、感謝を忘れない

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夫は慣れない家事をすると「大仕事をした」と感じ、妻は「いつもその家事をやっているんですけど?」とイライラ。
こういうことって、結構ありますよね。
「これだけしか家事をしてくれない!」ではなく、「これをしてくれてありがとう」という感謝の気持ちを忘れないことは、とても大切だと思います。
(4)SNSなどで他の家庭とは比較せず、思考はシンプルに

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SNSなどで他人の素敵な生活ぶりを簡単に見ることができてしまう時代。
完璧に掃除された部屋や手の込んだ料理を作る主婦を見ると、思わず凹んだりすることも……。
でも、これで凹んでプレッシャーを感じることは心にも身体にもよくありません。
気にしすぎる人はSNSをやめてしまう、というのも一つの方法なのではないでしょうか。
筆者は情報が入りすぎることは、家事を滞らせてしまう原因になると判断し、利用するSNSは1つだけにし、極力思考がシンプルになるように意識しています。
仕事と家事の両立のプレッシャーが続くと、幸せなはずの結婚がそう感じられなくなるのは悲しいですよね。
それぞれの性格や考え方によって、家事や育児の分担方法は違います。
自分の性格に1番合う方法を試行錯誤することが、幸福度を高める近道なのではないでしょうか?
【参考】