2015年夏に滋賀県東部で家を建てたかねこりかです。
会社員の夫と小学4年生の長女の3人家族です。
賃貸アパートで暮らしていた頃、騒音問題に悩まされていた筆者夫婦は一軒家に住みたいと決心し、工務店を探すことに。
迷った末に家づくりをお願いしたのは”お客を選ぶ工務店”でした。
まさかの”タバコ・茶髪・ピアス立入禁止”という注意書きが完成見学会の開催時に必ず玄関に貼られているのです。
今回は初対面で藤田社長から受けた3時間のレクチャー(これが本当に濃い内容なのです)の後に誘われた、”自慢の木材と棟上げの見学”に訪れた時の感想をお伝えしたいと思います。
■最大1尺、木材の太さと量に圧倒される
3時間のレクチャーでは、プロ向けのマニアックな説明についても画像や資料で説明してくださるので、
後から夫に「全部理解できた?」と聞いてしまった筆者でしたが(笑)、「これ以上に情報提供してくれる工務店は他にない」と感じました。
その後”自慢の木材”の見学のため、大喜工務店の社長さんのご自宅兼事務所へ。
あちこちの倉庫や空き地で管理されている様子を見せていただきました。
自然乾燥させている巨大な角材の迫力と量の多さに私たちは「凄い!」を連発。
6寸(18センチ)、8寸(24センチ)、1尺(30センチ)の角材に圧倒されました!
自然乾燥は木を強く頑丈にすること、シロアリなどのリスクも減らせること、などのメリットを聞きました(ヒノキ、杉、ナラ、パイン材等木の特性にもよるそうですが)。
効率を優先し、機械で乾燥させた木材にはそれに比べると強度が劣るそうです。
なぜ機械乾燥が主流かというと、自然乾燥させるには数年、長いと10年は必要で、ランニングコストが相当かかるのは素人でも想像できます。
しかし100年先も住める家を造るというのがポリシーで、
”地域で信頼される店になるために、いい家を良心的な価格で提供する”という思いから企業努力されてきたとのこと。
坪単価からするとこれだけの木材が使われているのに「本当にその価格なんですか?」と聞き返したくらいでした。
”モデルルームを持たない、営業・広告はしない、事務員・営業マン不在”がポリシーというだけあって、
大喜工務店の打ち合わせスペースは、家庭でもてなされているような雰囲気です。
家具職人である次男さんがつくった無垢板の棚や木のソファーが置かれた落ち着ける部屋で、たくさんの施主の夢が日々形作られていくのです。
■夫も大興奮!? やっぱり迫力!の棟上げ見学
続いてのレクチャーは、他の施主さんの棟上げ見学。
この日は夫が一人で行きました。
娘が小さかったので飽きてしまうことも理由のひとつでしたが、筆者は先日の角材の見学で”お腹いっぱい”なくらい満足して、この工務店なら間違いないと確信したからです。
とはいえ、せっかくのお誘いとあって、夫はじっくりと見て帰ってきました。
「ホントにあの木が使われていた。大黒柱凄かった、基礎もめちゃ凄かった!」
とまあ、期待通りの報告を受けニンマリしておりました。
次回は、筆者家族や大喜工務店の施主が何度も足を運ぶことになる、毎月の完成見学会の様子をお伝えしたいと思います。
テレビ番組などでは「建築家さんがこんなプランを提案してくれた」とアッと目を引く間取りやデザインが紹介されますが、現実はそう甘くはなかったのです。
結果的には満足のいく家になりましたが、大喜スタイルでは建築士をあてにしてはいけない理由を、体験しながら理解していくのでした。