団地リノベ、その思い入れ故に亀の歩み?
梅が咲く頃に着手、桜が散るタイミングでようやく塗装を終えた団地。
■ルーバー扉・硝子扉を素人が塗るのはかなり難易度高め!?
この連載でも書いた友人宅の素敵なドア類……
大工さんが取り付けたまではよかったのですが、塗装に手間のかかったこと!
マスキングテープを貼るだけで何時間も。
塗装2~3回塗り→マスキングテープの剥がしにいたるまで、想像以上に大変でした……。
ここで実体験から皆さんへ切実なアドバイス。
ルーバー扉・硝子扉を素人が塗るのは、難易度が高く、かなりの根気が必要とされるので、覚悟して挑んでください!
■今回のテーマは床の再生。でも、スタートは前途多難!?
クッションフロアやカーペットの下から現れた建築当初の床、50年を経てとても良い味わいが出ていますが、問題は壁の際などにある厄介な糊の跡を取り去ることでした。
使ったのは、どの家庭にも大抵あるハンドクリームです。
刷り込んで馴染ませます。
油分で柔らかくし、木製もしくはプラスチック製のヘラでこすれば、たいていは傷付けることなく取れるものなのですが……、
今回は非常に頑固!
そこで仕方なく金属ヘラを使いました。

これ、実はオーブントースターに付属していたキッチングッズです。
すると古い床の表面が、やはり剥がれてしまい傷だらけに!
再生は、もう諦めるしかないのでしょうか?
■試行錯誤を繰り返してようやく…
金属ヘラで糊を落とせても、その後の表面補修が必要です。
それ以前に、取る作業自体が相当の時間を要するとわかり、筆者も夫も正直、やる意味を失いかけました。
貸すとなると、新品の床の方が万人受けするという気持ちとの戦い。
でも、やっぱりこの味は捨てがたい!
上から貼るのはいつでも出来ること、再生に踏み切りました。
①傷は覚悟、とにかく糊を取る
ハンドクリームを使い切った後は、糊剥がしスプレーや、目の細かいサンドペーパーも総動員してこすり落としました。
4時間弱はかかったでしょうか。
②ステイン塗料で色を付ける
付いてしまった傷を素人が完全に修復するのは不可能です。
せめて目立たないようにと部分塗装します。
ところが最初に買った色は薄すぎてNG。
次に買った色でようやく色が合いました。
夫が塗ったその後、筆者が乾ききらないうちに布で拭き取るという連携プレー。
③全体にワックスをかける
塗装で補修した部分・していない部分に統一感を出すため水性ニスを塗布、艶を出してようやくの完成です。
■DIYでしか出来ないことがある
いかがでしたか?
多少のDIY経験があるはずだった筆者夫婦二人掛かりでさえ、この手間と迷走っぷり(苦笑)。
こんな作業は、とても他の誰かに頼めるものではありません。
及び、床がもとから傷も汚れもあるレトロなテクスチャーだったから出来たことなのは確か。
迷いや筋肉痛を経て、この床越しにケヤキの新緑を見る今となっては、爽やかな達成感しかありません(笑)。
気に入ってくれる人がいますように…!