“へその緒”“学生服”もいらない!? 捨てづらい「思い出の品」を整理する方法
使わないものを取っておいても、それはゴミを保管しているのと同じです。
不要なものは思い切って捨て、どんどん整理が進めばいいのですが、思い出が絡む品に限っては、そう簡単に捨てられるものではありません。
例えば、「子どもの作品」「学生服」「へその緒」「ウェディングドレス」……。
「捨てるに捨てられないもの」「何となく取っておきたいもの」「本当捨てていてもいいのか迷ってしまうもの」など、家の中には、心理的に捨てにくいものも多くあります。
そこで今回は、整理収納アドバイザーの中山真由美さんの著書『捨てられずにいる不要品の「捨てどき」がわかる本』を参考に、心理的に捨てにくい不要品との向き合い方を勉強していきましょう!
場所を取る割に捨てにくい!「子どもの作品」はどう処分すればいい?

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子どもが幼稚園や保育園で描いた絵や工作、小学校の頃の作文などは、幼い頃の子どもの思い出が詰まっていて、捨てるのに罪悪感を持ってしまう人もいます。
しかし子どもの作品は、成長にしたがって、どんどん増えるものです。
保管場所にも困るので、なんでもかんでも取っておくのではなく、常に捨てるものと残しておくものを分けるクセをつけておきましょう。
中山さんの著書『捨てられずにいる不要品の「捨てどき」がわかる本』によれば、
「日頃から思い入れのあるものだけ厳選して残すようにし」、さらに「幼小中高と学校を卒業するたびに見直し、1つだけ残せば十分」と紹介しています。
子どもの作品は親にとって大切なものですが、保管しておいても、振り返って見る機会があるかというと、必ずしもそうではありませんよね。
何もかも捨ててしまうのは寂しいという場合は、写真に撮ってデータで保管しておく方法がオススメです。
データなら保管場所も必要ありませんし、パソコンやスマホで簡単に見返すことができますよ。
何となく取ってある「学生服」は、キッパリ処分!

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「学生服」は、何となく取っておこうという気分になりやすいものです。
大規模な物の整理を行ったときでも、学生服だけは処分の対象から外されがち。
そして気が付くと、10年、20年、30年と長いスパンで持ち続けてしまうケースが目立ちます。
中山さんは「学生服」について、「この先、絶対に使わないので処分を!」と断言しています。
確かに、卒業した学校の制服は、この先、永遠に着る機会などありません。
思い出が絡む品は「何となく取っておこう」と判断を曖昧にしてしまいがちですが、現実的な観点でしっかりものを見つめ、不要なものはキッパリ処分していくことが大事です。
これも本当に捨てていてもいいの?「へその緒」&「ウェディングドレス」

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子どもの大切な誕生の思い出の品のひとつである「へその緒」。
「へその緒が不要品の対象になるなんて!?」と驚く人もいるかもしれませんが、「へその緒を捨ててはいけない」という先入観にむやみに縛られることはありません。
中山さんの元に寄せられた相談には、「へその緒を子どもが結婚するときに渡そうとしたらいらないと言われた」という例があったそうです。
その相談者に対し、中山さんは「へその緒は、親の自己満足」と即答しました。
中山さんは「捨てずに一生保管するのも一つの考え」としながらも、「子どもがいらないと言ったら、その時は手放しましょう」と述べています。

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また、一生に一度のものといえば、「ウェディングドレス」もそうです。
女性にとって、結婚式のときに着たウェディングドレスには特別な思い出がこもっています。
でも、ウェディングドレスって、すごくボリュームがあるんですよね。
ドレスのせいでクローゼットに余裕がなくなってしまい、普段の生活で不便を強いられる場合もあります。
中山さんの同書では、「そのまま放っておくとカビが映えたり虫に食われたりするので年に1回は虫干しを兼ねて着る」、または「買取業者に引き取ってもらう」の2つの方法を提案しています。
「年に1回も着るなんて面倒……」と思った方。
ここは、潔く手放した方が良さそうです!
いかがでしたか?
日頃から積極的に要らないものは捨てるようにしていても、心理的に捨てにくいものは溜まってしまいがちです。
今一度、家の中をチェックして、不要品が押入れやクローゼットの奥に隠れていないか見てみましょう!
【参考】