変形地だけどこれは買いかも!? 条件が良すぎる「旗竿地」【土地探し編2】

花火 / PIXTA
首都圏のとある街のタワーマンションを売却し、約2年間 100件以上(!)の土地を見てようやく我が家(夫・私・息子・娘の4人家族)の理想の土地に注文住宅を建てました。
売り買いの経験と家づくりについて、そして家族の成長と共に変わりゆく家のもろもろを記していきたいと思います。
特にマンション売却、土地探し、家づくり真っ最中!・・・という方の参考になれば幸いです。
今回は土地探し編2と題して、「これは買いかも?!」と購入を迷った土地について記したいと思います。
※ 前回の記事を読む
■旗竿地の予算と周辺環境は抜群にいい!
まずその前に、私たちの土地に希望する条件の優先順位を書き出してみます。
- 希望のエリアであること
- 予算の範囲内であること
- 広さは25坪から28坪くらい(予算的にこれが限界。3階建てで!)
- 駅から徒歩15分圏内
- 日当たりが良いこと
- 土地の形はできれば長方形(建築費用を抑えられる!)

makaron* / PIXTA
そんな中、希望の地域で周辺環境も良し! 希望坪数よりも10坪あまりも広い土地で、値段も十分予算範囲内!
だけど旗竿地……という物件を発見しました。
旗竿地のスペックは以下の通り。
- 駅から徒歩5分
- 駅近であるが車通りも少なく、閑静な住宅街
- 北側道路付け、道路接地2.8M
- 35坪
- 東・西・南側は2階建て一軒家
- 北側は床屋さんと雑貨屋さんが1階にある3階建て住宅

※チラシはこの旗竿地について筆者が作成した架空のチラシです(笑)
周辺環境や予算を考えるとものすごく条件が良く、メリットを感じ、さっそく見学へ!
■旗竿地ならではの良さとは?

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旗竿地は四方建物に囲まれているぶん、採光や視線が気になりますよね。
しかし、北側に関しては元々採光には期待できないので3階建てでも関係なし。
視線に関しても東・西・南、どの家も明かり窓以外の窓はなく、視線は気になりません。
また、土地が当初の予算よりも安くて広いぶん、建物の真上から採光する等の工夫や中庭を作ることができ、浮いた費用を採光への工夫に費やすことができそうです。
それに、この広さなら2階建てが可能なので、予定より階数が低くなる分、建築費用を安くでき、建築の幅が広がります!
駅近他、周辺環境スペックが高いのに広いし安いし……やっぱり買いかも!? と悩んだのでした。
■でもやっぱりやめた!その理由は

bee / PIXTA
はい、でも買うのをやめました。
一つ目は防犯上の不安です。
この土地は、道路に面した建物が敷地の隅々まで建っているため、道路からの視線がまったく届きません。
また、周囲の視線もほぼない環境です。
もし、家に誰かが侵入しても家族以外に気づく人がいるかどうか不安です。
主人が留守がちな我が家は有事の際、か弱い私……ではなく、頼りない私だけでは子供達を守れるかどうかもかなり怪しいです。
二つ目は間口が狭く、両脇にある外構の建ち方で車庫入れが少し難しいのです。

bee / PIXTA
車庫入れに前科がある私が毎日車を出し入れするので、車をこよなく愛する主人にとって死活問題です(とほほ)。
というわけで、我が家には合わず、残念ながら購入には至りませんでした。
■旗竿地のチェックポイントは…?

freeangle / PIXTA
そんなこんなで、私なりにまとめた旗竿地のチェックポイントは以下です!
- 竿部分の間口の長さをチェック
- 四方にある家からの視線、道路からの視線をしっかりチェック
- 家周りの環境は変わるので隣近所をチェックしながら敷地の将来も予測する(※この理由は後ほど)
この点と希望条件やライフスタイルに合えば、旗竿地はあり!な物件に変わるかもしれません。
■おまけ:この物件の8年後の現在
ちなみにこの物件の8年後の現在ですが、2階建ての素敵なお家が建っていました。

アオサン / PIXTA
なにより、周辺環境が激変していたのです!
東側2軒分は駐車場に、また西側は更地になっていました。
つまり現在は「東も西も採光は最高!」というわけです(笑)。
家周りの環境のチェックと予測は本当に大切です!