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イライラして、つい子どもにガミガミ言ってしまう……。
そんな日々を送るのは、筆者だけではないとは思うのですが、悪循環だから状況を変えたいとも毎日考えます。
親子で気分が悪くなる日々から脱却するためには、まずは大人であるママから現実を見つめて言動を変えるのがきっと近道。
娘2人を東大現役合格させたスーパーママでもある江藤真規さんの著書『ママのイライラ言葉言い換え辞典』(扶桑社刊)から、イライラの原因とその対処法について、筆者の発見を交えながらお伝えします。
■7つの原因には「環境的要因」と「心のなかの要因」がある

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『ママのイライラ言葉言い換え辞典』によると、イライラの原因は、
1「急いでいるとき」
2「周りの子どもと比較してしまうとき」
3「周囲の言葉に敏感になりすぎているとき」
4「理想と現実のギャップを感じるとき」
5「見通しが立たないとき」
6「イヤな部分ばかりが目につくとき」
7「自分の体調が悪いとき」
とあります。そのうち1と7は、環境的要因です。
7の場合は多少のイライラ言葉は仕方がないとしても……、
1は、仕事や家事で忙しかったり、予定があったりして急いでいるときにイライラ言葉が出やすいということ。
はい、確かにそうです。子どもの予定を考えているときなんかもそうなりがちですよね。

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例えば、学校に行く時間が迫ってきているときなども“イライラ言葉”が出やすいと思いました。
そこで心に留めたいのが、子どもは「今」という世界に生きていて、なかなか先を見通したりできない、ということなんです。
確かに自分が子どもだった頃を振り返ってみても、ちょっと先の未来を見据えて行動していた、とは到底思えません。
「あと10分で家を出るよ」などと具体的に教えるのがよい、というのも頷けます。
ちょっと気長に構える心もママには必要なのでしょう。
明日から、いえ、今日から頑張りたいです(笑)。
■「心のなかの要因」に目を向けるには、冷静なもう一人の自分を作る!

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次に心のなかの要因について考えてみましょう。前述の原因2〜6です。
特に4と5の「理想と現実のギャップを感じるとき」「見通しが立たないとき」に心当たりがあるため、ドキッとしました。
簡単にいえば、こうなってほしい、という理想を子どもに押しつけてはギャップにイライラしてしまう、ということですよね。
筆者の場合は「もう大きいんだから」「もっと努力できないかな」「優先順位を考えようよ」など……。
でもこれって、あくまでもママの理想なんですよね。
もう一人の自分が、勝手に決めつけて勝手に落胆しているよ、と言ってくれたとしたら、随分気持ちも落ち着きます。
子どもと理想を共有しているわけではないことにも気づくことができます。

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また、「イライラ言葉を使わないための自分への問いかけ」として挙げられている「子どもの10年後をイメージしてみて」という言葉がとても刺さりました。
確かに10年後なら、こんなことに悩んでイライラしていたのね、と思うことでしょう。
言い方を変えて子どもに伝わりやすくし、子どもが変われるように促すには、まずはママ自身のイライラの原因を意識して客観視することが大切!
これを肝に命じていきたいと思います。
【参考】