2020年はオリンピックだけじゃない!「大学入試」が大きく変わるって本当!?

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2020年と聞いて、真っ先に思い浮かぶのが東京オリンピックではないでしょうか。
開催までもう3年を切っているなんて、ワクワクしますよね!
と同時に、2020年には子を持つ親なら大いに気になる教育改革も始まります。
え? それ何? という方もご安心を!
教育の専門家20人が様々な立場・視点から教育改革についてわかりやすく解説する
『日本人なら知っておきたい 2020教育改革のキモ』(フジテレビ「ホウドウキョク」編)から、とくに重要なポイントをご紹介していきます。
今回は教員の数や質、教育改革に注目します。
■義務教育での「教員の数や質」が議論を呼んでいる!

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何年も前から言われている「若い人が教員になりたがらず、応募競争倍率が下がる」=「簡単に教員になれてしまい、質が低下している」という現状。
この問題について、元・文部科学大臣の下村博文氏は、「一番のインセンティブは、やはり処遇をよくすることだと思います」と発言しています。
確かに、給料は高いほうが単純に「なり手が増える」のでは、と筆者も思いました。
最近話題になっている部活動などで忙しい先生も多く、勤務時間が長い実態があるので当然だともいえます。

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ただ、筆者は部活動など授業関連以外に取られる時間は、先生、生徒ともに減らすべき、とも感じています。
なぜなら、部活動や友人とのコミュニケーションも大切ですが、学校生活で一番大切なのは勉強です。
過酷な先生の労働状況を改善することは、子どものための質のよい授業にもつながるのではないでしょうか。
結果、教員の質もよくなるのでは、と筆者は考えます。
■脱・詰め込み教育!? 「アクティブ・ラーニング」って何?

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2020年から順次導入される、新しい学校教育や大学の入試制度の変更に戸惑いを隠せない現場や保護者がいるのも事実ですが、ここは恐れずキーワードから押さえましょう。
それは、2015年に文部科学省が公表した新学習指導要領のなかの「アクティブ・ラーニング」です。
一般的に「アクティブ・ラーニング」とは、教員からの一方向的な講義形式の受け身な教育とは違い、生徒の能動的な参加を取り入れた学習法のことです。
詰め込み式の知識ばかりでなく、生徒自らが調べたり、議論したり、発表することが求められるという、いわば、欧米型のスタイルだと筆者は感じました。

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例えば、2020年以降は徐々に、小学校高学年で「英語」の「読む」「書く」が必修としてスタートしたり、「道徳」が読み物ばかりでなく、今よりも「考えて議論する」方向に変わります。
また、高校では世界史と日本史を一緒にした現代史として「歴史総合」が新たな必修となるほか、「公共」という科目を作って主権者教育として模擬投票などを行う、という授業が行われるそうです。
■小・中学生の保護者は必ず知っておきたい!大学入試はこう変わる!

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そして小・中学生の保護者ならいちばん気になる大学入試ですが、こちらが特にガラリと変わる見通しです。
まず、今までのような知識や記憶力を重視するような入試ではなくなり、高校時代に「基礎学力テスト」として高1までの内容をチェック。
そしてその後、思考力や判断力、表現力を重視する「大学入学希望者学力評価テスト」も行い、これがセンター入試の代わりになるそうです。

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つまり大学入試は、その2つのテストの成績を参考にし、加えて小論文や面接、グループディスカッションがメインになっていく、というのです。
これにはまさに「新時代」という言葉が頭に浮かんでしまうほどでした。
みなさんはどう思われましたか?
次回は、ITとグローバル教育に関して、気になった点を取り上げていきたいと思います。