(前回までのあらすじ)
子どもをのびのびと自然豊かな場所で育てたいという思いから、東京から栃木への“Iターン・Uターン”を決めた、僕たち家族。
いよいよ建て方も終わり、大工さんの作業も進んできました。
※ 【フォトグラファー栃木に家をたてる】今までのシリーズを見てみる
■家づくりは人それぞれ
現場はコツコツと言うものの確実に丁寧に進んでいきます、近所のお家は3か月で建っちゃいました。
うちの工期は8〜9か月、まだまだ先は長いです。
軒天井→屋根→窓と進んでいくようです。
我が家の屋根は家一周に90cmの杉の羽目板の軒がぐるっと回ります。
最近の家は軒が付いていないところも見かけますが、本来は夏場に直射日光を軒で日陰をつくってくれたり、雨風から家の外壁を守るとても重要な役割があります。
長く住んでいく上で大切だと提案いただき、冬場風の強いこの地域では必要なことだと思い、ぐるっと一周、軒のある大屋根のある家になりました。
大正解だったと思っています。
30坪弱の小さな我が家が全く小さく感じませんし、何より見た目もとても素敵になりました。
とても良かったなと思っている場所の1つです。
地域によっていろんな気候や風土があると思いますし、そこには昔の方の知恵と努力があります。
大工さんの作業や道具を見ていてもそれは顕著に感じ取れます。
気候に合わせた家づくりも大切な要素かもしれませんね。
■生活スタイルのイメージができるようになってくる
屋根も敷き終わり、窓がはまり出しました。
いろんな作業が進むにつれだんだんと家らしくなってきて、生活スタイルをイメージしやすくなってきます。
窓が付いたのを初めて見たとき、かなり感動したのを覚えています。
この東側の窓がお気に入りのフィックス窓と開閉窓の組み合わせ。
この窓から、春になると咲く公民館の桜が見ることができます。
まるで額縁のようで、リビングにいる時間が長くなりそうです
伴工務店さんと家づくりをはじめてから、ありがたいことに竣工写真のお仕事をご依頼いただけるようになりました。
これも栃木に来てからはじめさせていただいたお仕事です。
東京に住んでいた頃と比べて撮影の内容も少しづつ変わってきました。
完成したばかりのお宅の写真を撮らせていただきながら、「こういうやり方もあるんだ」とか「これはうちにも採用しても面白いのでは」という発見があったりします。
完全なる役得です(笑)。
何より施主さんとお話しする中で、家づくりのこだわりや家づくり秘話などを聞くのがとても楽しく、同じ工務店さんで建ててる同士なのですぐ打ち解けますし、仲良くなるんです。
そこでよく耳にするのが、家ができるのを毎日楽しみにしてきて、終わって完成したのは嬉しいけど、少し寂しくなっちゃう、という声。
みなさん家づくりを心から楽しんできたんだなぁと思います。
あれこれ家のことを考えている時は一番楽しい時期なのかもしれませんね。
完成したら見学会行くからねと言われると嬉しくなりますし、密かに伴ファミリーと思っております。
こうやって人間関係が繋がっていくこともとてもありがたいことです。
楽しい家づくりは続いていきます。
>>1話から読む