すっかり夏ですね。
実はペットの大型犬が入院してしまい、ご無沙汰しておりました。
しかし団地リノベ計画は進み、嬉しいことに素敵なご縁も繋がって、早々に入居者も決まりました!
連載最終章として、リノベの現実や、賃貸募集のこと、完成後のエピソード等をご紹介したいと思います。
■セルフリノベは苦行!?
「DIY・セルフで部屋をリノベすれば費用が抑えられる・自分の好きなようにできる」そんな魅力の裏には当然、厳しさもあります。
4つのポイントに分けてお話したいと思います。
【1:大量の廃材と残材】
極力既存を活かしてプランした41平米でも、処分する廃材はこんなに!
かさ張る浴槽や畳は先に処分しているので、これでも一部に過ぎません。
言うまでもなく、古い団地はエレベーターがありませんから、階段を昇り降りしてトラックに積むのも処分業者さんと一緒にやりました。
【2:工期と段取り】

eangle / PIXTA
規模が大掛かりになると、まず確実にプロに依頼する部分が出てきます。
その職人さんが入るタイミングと、自分達の作業の段取り、これがビギナーには難しいのです。
思うように行かないことも多く、工期がどんどん長くなってしまうことも。
【3:片付けと掃除】
そして仕上げを完成させたからといって、まだ終わりではありません。
廃材が無くなってから冷静に見渡すと、運び込んだ道具や余った材料が現場にたくさん残されていますので、片付けながらの撤収作業。
自宅に、その置き場所も確保しておく必要もありますね。
さらに、窓やサッシは汚れ放題、床や収納内部にも入り込んだ大量のホコリ、キッチンや浴室の排水口もすべて磨き上げて、隅々まで清潔にしなければなりません。
【4:細かい残ダメ工事】
そうやって清掃していくと、それまで気が付かなかった小さな課題が必ずいくつか見つかります。
ペンキの塗り残しだったり、引き戸の滑りが悪かったり、フック等の小物追加……、
リストアップしてひとつずつ根気よくつぶして、ようやく快適に住めるようになる部屋ができ上がります。
■向き不向きのあるセルフリノベを成し遂げるためのポイント2つ
いかがでしたか?
なんだか脅かすようなことばかり書いてしまいましたが、これはすべて誇張の無い現実です。
それでも筆者は「セルフリノベは良い!」と、アピールしたいと思います。こんなに大変なのに、一体なぜ?
現場で充電切れした姿です(笑)。
1つには、自分で作業するということは徹底的に現場と向き合う事と一緒です。
人任せにしていたら、おそらく気が付かなかった不具合をまだ治せる段階で見つけられたり、
当初まったく想定していなかったアイデアを実行に移したりができるからです。
もう1つは、体験者共通の意見ですが、家族や友人と協力して作業した現場は多少の失敗があっても愛着が湧き、良い思い出となります。
もし、そこまで楽しんでできそうもないと感じたら、無理はしないことです。
例えば、清掃だけはハウスクリーニング業者にやってもらうとか、仕上げる壁の面積が大きい場合は、プロに短期間で一気にやってもらうのも一計です。
一番優先したいのが、費用なのか?時間なのか? 実践そのものなのか?
自分なりの答えを出して、素敵な空間を作ってくださいね!
次回は、いよいよ工事完了後の室内を詳しくご紹介します。