“自由研究”のテーマにも最適!子どもが楽しく「お片付け」するようになる3ステップって?

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夏休みも中盤に入りましたが、恐ろしいのはたくさんの宿題。
夏休みは期間が長い分、宿題の量も多いですよね。中でも親も手を焼くのが「自由研究」!
筆者も期間限定で、片付けをテーマに夏休みの自由研究教室を開催していますが、
親御さんはもちろん、お子さんも片付けに対する考え方が変わり、自主的に片付けをするようになったという感想を多数いただいてます。
そこで今回は、夏休みの自由研究のテーマにもオススメしている子どもができる「お片付け術」をご紹介します。
子ども部屋もスッキリきれいにできて、子ども自身が楽しみながらできる「お片付け」をご説明いたしますね。
■自由研究の正しい進め方と用意するモノ
なぜ、「お片付け」が自由研究のテーマになるの?と思われる方も多いかもしれません。
それは、筆者は子どもに片付けをさせる時には、その過程や完成したことをノートに書くことを進めているからです。
これが、自由研究として十分に適しているものなのです。
用意するのは以下のモノになります。
- ノート
- 筆記用具
- カメラ
- のり
- マスキングテープ(好きな柄でOK)

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早速、子どもにどのように片付けをさせるといいかをお教えします。
筆者は、3つのステップが大事だと思っています。それは以下になります。
- 考える
- 片付ける
- まとめる
では、ステップごとにご説明いたしましょう。
■ステップ1:一か所集中で、どこをどのような空間にしたいかを考えさせる

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まずは、子どもにどのようにお片付けすればいいのかを考えさせましょう。
その際に考えさせることは以下の3つです。
1:どんな部屋がいいのか? 理想の部屋を探す

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まず、めんどくさいとか、親から言われて仕方なくお片付けをする……ではなく、
この機会に子どもに「自分の好きな部屋」「自分が理想とする部屋」のためのお片付けについて考えさせてみましょう。
理想の部屋を探すのは、図書館にも「子ども部屋のインテリア」本がありますし、
インターネットでも親御さんと一緒に「子ども部屋 インテリア」と検索すると素敵なインテリア写真がたくさん出てきます。
この探す時間も子どもたちはとても楽しそうに作業しますよ!
そして、今回の自由研究でその理想のお部屋の1つマネをしてみると、より一層楽しくお片付けを取り組むことができます。
具体的な例は以下になります。
- 収納の仕方
- 壁面の使い方
- レイアウト
- 額の飾り方
この他でも、何でもOKです。理想と感じたことを1つマネしてみてください。
2:片付けたい場所を一か所決める

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いきなり部屋全体をキレイにすると最初からハードルを上げず、「部屋の中の1か所だけ、ここだけは自分でキレイにする!」という場所を決めましょう。
子ども自身が「自分で考えて、自分で最後までやる」という小さな成功体験が、「自分にもできる」と「自分でやりたい」などという、自信につながります。
自分でどのようなお部屋にしたいか考えながら、片付けたい場所を決めてください。
具体的な場所としては「いつも使う机の上」「机の周り」「習い事の鞄の中」などがいいと思います。
3:なぜその場所にしたのか?選んだ理由をノートに書く

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なぜ、その場所だけを片付けたいと思ったのか、その理由を具体的にノートに書きましょう。
その際に、選んだ箇所で現状何が不便だったかを思い出すのもいいかもしれません。
4:片付けたらどんな空間になるかの予想を立てさせる
その場所を片付けたら、どんな風になるかな……と予想させてみましょう。
そうすることで、考えていたこと、そして実際行った後の違いなども分かりやすく伝わりやすくなります。
■ステップ2:子ども自主性に任せて実際に片付ける
いよいよ部屋を片付けるわけですが、そこでは、4つのことをやらせるといいでしょう。
1:写真を撮る

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決めた場所の写真を撮ります。写真は場所の全体が写っているものやアップを撮りましょう
ちなみに「片付けた後」も写真を撮って、「片付ける前」ものとを見比べることができるようにしておくといいです。
2:お片付けを決めた箇所にあるモノをすべて出す
3:「使っている」「使っていない」で分ける

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分ける際に「要る・要らない」で分けてしまうと、すべて「要る」になってしまうので実際に「使っている」か「使っていない」かで分けましょう。
「使っていないモノ」は、捨てるという選択肢以外に
「別の場所で保存」「使ってもらえそうな人に譲る」「リサイクル」「フリマ」「オークション」という方法もありますので、
分ける作業の際に不安になる必要はありません。
4:自分が出し入れしやすいように収納する

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「正しくしまう」という言い方をよく耳にします。
しかし筆者が考えるお片付けは、「使う人が使いやすい方法が正解」であり、一概に何が正しいとは言えません。
そのため、自分自身お子さん自身が使いやすい方法はどのような収納の仕方なのか考えさせながらやるのが一番いいでしょう。
■ステップ3:片付けした過程をすべてノートにまとめる
このステップ3が一番大事なんです。
ステップ1、ステップ2でのことをノートにまとめていきます。
筆者がオススメしているまとめポイントは以下の5つです。
- 大変だったこと
- 工夫したこと
- 「片づける前」と「片づいた後」を比較
- 片付けたことで変わったこと
- 家族からの感想
そして「片付ける前」と「片付けた後」の写真をノートに貼り付けましょう。貼り付け方やレイアウトは自由です。
自分好みに仕上げ、このノートを見てくれた人が自分もやってみようかなと興味を思ってもらえるようなノートに仕上げましょう。
このような手順で進めていき、後は自分の好きなように装飾していきます。
いかがでしたか?
筆者は、たくさんの子どもたちにお片付けの楽しさや快適さ、そして喜びを体験してほしいと思っています。
そして、「自分でお片付けができる大人」になるためにも、ぜひ自由研究で取り組んでいただけると嬉しいです。