運動会で大活躍は間違いなし!? メダリストから学ぶ「速く走る」ポイント3つ(前編)

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かけっこが得意な子は学校のヒーロー。
これは今も昔も変わらないような気がします。
50メートル走でよりよいタイムを出したい、運動会で速くカッコよく走りたい、という子どもは多いはず!
今より自信をもって速く走りたい子どもと、コツを教えてあげたい保護者のために、
世界陸上銅メダリスト ・為末大さんの著書『子どもの足をすぐに速くする!』(扶桑社刊)から、速く走るための重要なポイントをご紹介したいと思います。
■「弾む」「はさむ」「押しきる」の正しいコツで劇的に走りが変わる!

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そもそも「走る」とは?
この本の問いかけに、答えに詰まってしまった筆者。
正解は、「片方の足で飛び、次にもう一方の足で飛ぶ」というサイクルの繰り返し、ということなんだそう。
速く走るには、その一歩一歩を「より大きく、速く移動できる」ようにすればいいのだとか。
そのためには、「弾む」「はさむ」「押しきる」の3つのポイントが大切で、
どれかができていなかったり、3つのバランスが崩れていると遅くなってしまうそうです!
では、速くなるためにはどうすれば良いのか、短くまとめて抜粋します。
【ポイント1】
まず正しく「弾む」ためには、ボールがポーンポーンと大きく前へ弾むイメージが必要。
地面についた瞬間は、膝や腰や足首などがくちゃっとつぶれたような姿勢にならないことが重要です。
【ポイント2】
「はさむ」とは、足を交差させることをいいます。
この瞬間が速く走るには大切で、足の間にある空気をジョキッとハサミで切るように動かします。
【ポイント3】
最後の「押しきる」ですが、身体を前にぐいっと進められるよう、
地面に足が着くときに、短時間で身体の真下を押すイメージがベストです。
■「速く走る」3つのポイントを行う際に、重要なこととは?
「弾む」「はさむ」「押しきる」をバランスよく行うために忘れてはいけない条件があります。
それは、「正しい姿勢をとること」。
つまり、「頭の上からかかとまで、一本の棒が入っているようなイメージで身体をまっすぐにする」ということが絶対条件なんだそうです。
ユーモラスなイラストつきの「基本の立ち方 気分はマリオネット」というカードも、とってもわかりやすいですね。
また、付属のDVDを見てから練習すると、よりスムーズでした。
イメージ&訓練を繰り返せば、次の運動会で大活躍すること間違いなし!
リレーの選手に選ばれたことがない子どもも、もしかしたら選手になれるかもしれませんよ。
次回は、具体的な練習について、また、筆者の子どもが取り組んだ結果についてお伝えしたいと思います。
【参考】
『DVD付き 為末式かけっこメソッド 子どもの足を速くする!』 為末 大著(扶桑社刊)