田舎暮らしの必需品・クルマは「買う」「借りる」どっちがおトク?
2017年も、あっという間に夏が過ぎ、もう秋に突入です。
今年の夏は雨続きで、それほど暑くなかったので、例年よりはありがたみを感じませんけど、秋になると、ずいぶんと涼しくなって、お勉強がはかどりますね。
そんなワケで、面倒くさい数字がたくさんでてくる、車のリースとローンのお話をしてみたいと思います。
■カーリースとカーローン、どっちがおトク!?
電車という交通インフラが整っている東京に住んでいると、日常生活に車はまったくと言っていいほど、必要がありません。
一方、バスは1時間に1本程度、冬は積雪が多くてバス停で待っていると凍死してしまうかと思うくらい、寒い東北地方の田舎では、マイカーが必需品です。
家賃が高いイメージの東京と、家賃が比較的安くても車の維持費がかかる地方都市、結局1か月の出費が同じくらいだったりします。
ですが、満員電車に乗って通勤するのと、マイカーに乗って通勤するのでは、ストレスの度合いがまったく異なります。
(筆者が田舎にUターンした理由のひとつが、これでした)
車があると、日々の買い物や旅行に行くのに便利!

E_ahirao / PIXTA(ピクスタ)
一方、新車をローンで買ったりすると、その支払いが家計にのしかかって、旅行に出かけるどころじゃなくなったりしますよね。
住宅ローンを支払っていたり、お子さんのいる家庭は、なおさら出費がかさんで、高い給料をもらっても、自由に使える金額は存外少なかったりするようで……。
そこで、考えてみたいのが、カーリースなのです。
しかも、中古車リース。
なぜ中古車リースかというと、月に支払う金額が断然少ないから!
筆者が毎月ORIXさんに支払っている中古車のリース代(ワンプライス中古車リース)は、税込み8,640円です。
自動車保険(任意保険)は月割りで2,954円、合計金額は1万1,594円!
月々のガソリン代は、会社から5,000円支給されていますので、プラス2,000円もかかりません。
■カーリースの特徴とメリットとは?

Dragon Images / PIXTA(ピクスタ)
カーリースの特徴とメリットについて、インターネットで複数のサイトを調べてみましたところ、
・リース期間は、60か月や72か月
・頭金や登録料、車両税などの諸経費が不要
・毎月の支払い額が、中古車1万円〜新車3万円くらい
・自動車税は、ローン会社が支払う
・2年ごとの車検は自分で(車検込みのリースも可能だが、リース金額が上がる)
・メンテナンスは自分で(メンテナンスフリーもあるが、リース金額が上がる)
・車の所有者は、リース会社
・リース期間が終わったら、返却(買い取りができるプランもある)
・リースの途中解約をするには、リース代を全額支払う必要がある
・事故で廃車になったり何年かして壊れても、残りのリース代を支払う必要がある
ざっと挙げてみるとこんな具合です。

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カーローンとの大きな違いは、「車の所有者が自分か否か」と思っていたのですが、
カーローンの場合でも、ローンが終わるまでは車の所有者はローン会社だと知って、ますますカーリースのメリットに目がいくようになりました。
カーリースの場合、自由業を営んでいる方は経費に組み込めますし。
筆者の場合は、新車のカーリースではなく、中古車カーリースなので、毎月かかる金額が上記のように1万円以下と低いのです。
リース期間が終了したら返却するプランのため、不要になった車を売りに出す手間も省けます。
以前、とある人と「筆者はカーリースで車を借りている」という話をした時に、
「結局、その車って自分のものにならないんでしょ?」と言われたのですが、車は持ち家と違って一生ものではないですよね。
動かなくなったボロ車を生涯持っていても、何の価値もありませんよね。

つきあかり / PIXTA(ピクスタ)
新車で買っても、所有期間は10年といったところでしょう。
その人は、後々車を売るとお金が入ると考えていたのですが、自分で見積もりを取って中古車を売るのは、筆者は面倒くさいと思いました。
新車を買っても手放す時には中古車になっており、下取りしてもらうと足元を見られたりもするようです。
(以前、オートバイを手放した時に、散々バイクの状態に難癖つけられて金額を下げられてしまいました……)

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カーリースは車を返す前提なので、残価設定分(下取り価格)がリース料金から引かれているため、カーローンよりも総支払い額が少なくなるのだそうです。
カーローンの場合はローンの金利が高いため(金利3%以上)、家を購入するのに住宅ローンを考えている方は、
車を買うお金も含めて住宅ローンを多めに借りたお金(金利は1.5%程度)で
車は一括払いで買った方がいいという裏技をあるサイトで見たことがあります。
興味がある方は、検索してみてください。
なお、車のローンがあると、住宅ローンの審査に通らないことがあるそうです。
ローンのご利用は計画的に。
■カーリースの選択は、生き方の選択なのです
筆者の場合、どうしても乗りたい車はなく、ワンプライス中古車リースの中でも、特に料金が安い業務用軽自動車のバンタイプ(雪国のため4WD)にしています。
オイル交換やメンテナンスは自分でもできるため、2年に一回の車検も自分で行う(=安い店が使える)プランです。
リース期間は72か月(6年)。
2017年現在、カーリースを初めて3年目。
万が一、自損事故で廃車になっても、リースの残り金額は、もう30万円以下なのです。
Uターン時、車にかかる初期費用が月9,000円ほどだったため、生活費を節約することができたと思います。

amadank / PIXTA
家は中古住宅で、驚くほど金額が安かったために住宅ローンはなし。
幸か不幸か結婚しておらず、子供にかかるお金もなし。
ストレスも、東京で生活していた時に比べると、電車通勤がないから随分と少ないと思います。
将来、年金がいくらもらえるか分からないし、認知症(厚生労働省によると、2025年の認知症患者は、65歳以上の3人に1人と試算されています)
になって介護施設のお世話になる可能性も高いため、貯金が多いに越したことはありませんよね。

Graphs / PIXTA(ピクスタ)
結論は、カーローンもカーリースも、その人の価値観によって変わってくるので、一概にどちらがお得かとは言い切れませんでした。
でも、月々の支出を減らすライフスタイルを実行したい場合、カーリースを選択肢に入れてみてもいいんじゃないかと、筆者は思うのでした。
【参考】