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家を探し始めてもうすぐ3年というときに、運命の物件に出会いました。
そもそも私たちが家探しを始めたのは、自宅、駐車場、仕事場の3つの家賃を払うのにうんざりしたからです。
この3つをひとまとめに集約できたら、経済的にも精神的にも楽になるのに…という動機からでした。
今はそれを実現させています。
ではどうしてふたつとない、私たちにぴったりの中古マンション物件を見つけられたのか、そのコツをお教えします(←大げさ)。
※ 【自営業の妻、3年かかって家を買う】 今までのシリーズを見てみる
■「今より幸せになるため」に家探しをする

現在のLDK。約36畳あります photo ayako mizutani
いま振り返ってつくづく思うのは、諦めなくてよかったな、ということです。
家を探すって、本当に大変。
しかも私たちの希望条件は、仕事場兼自宅になり、間取りはそれぞれつながっているけれどもセパレートもできるという、
自分たちでもわかっているようでわかっていないようなものでした。

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それに加えて100平米超で駅近、子育てできる良い環境、商業施設も近くにあって便利がよく、
大阪の中心部からもさほど離れていない場所で……、条件を好きなだけ並べていました。

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時には不動産屋さんから「ご希望の物件は、この先10年経っても出てきませんよ」と冷たく断言されたこともありました。
「何を高望みしてるんだ」とその不動産屋さんの心の声が聞こえてきそうでした。
しかし、私たちは最後まで条件を下げませんでした。
人はどうして家を買うのか?
もしくは引越しをするのか?
人によって答えはいろいろあるでしょうが、共通して言えるのは「今より幸せになるため」ではないでしょうか?
幸せになるための条件なんです。
一生住むかもしれない家を探しているんです。
■数年見つからなくても、「柔軟に諦めない」ことが大切

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たかが数年見つからなかったからといって、諦めるなんてもったいないです。
ただ頑なに最初の条件を捨てるな、と言っているわけではありません。
内覧を重ねていくうちに、条件として挙げていたものが大して重要ではないとわかる時もあります。
逆に、条件にしていなかったけれど必要だと感じることも出てくるでしょう。
「柔軟に諦めない」ことが大切なのです。
実際に私たちが決めた物件は、「駅から徒歩10分」ではありません。
しかし、徒歩15分と18分以内に路線の違う2つの駅を使えるというメリットが加わりましたし、
駅までは緑のプロムナードが続いているので気持ち良く駅まで歩いていけます。

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不動産屋さんの中には、早く決め手もらいたくて、こちらを惑わすようなことを言ってくることもあるでしょう。
家探しは不安でいっぱいです。
その不安を煽るようなことを言ってくる不動産屋さんは、本当の味方ではないと私は思います。
■「もういっか、ここで」は運命を遠ざける最悪ワード
家探しをしていて、なかなか思うような物件が出てこない時に「もういっか、ここで」とつい言ってしまいたくなる時がありますよね。
でもそれは禁句なんですよ。
どうして私がここまで強い気持ちで不動産探しができたかというと、規模は違えど、過去の経験があったからです。
小さい頃から転勤族で移動が多かった我が家。
2、3年おきに引越しを繰り返していました。

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そのたびに、母はひとりで転勤先に出かけて見事に次の住処を探してくるのです。
「なんて不便な家なんだ」と思ったことは一度もなく、なぜかいつも便利が良い立地の物件を見つけてきました。
そんな母と初めて物件探しをしたのは大学進学を機に一人暮らしをする時でした。
1日で何件も物件を見て回ります。
その数に私はびっくりしました。
3件以上の不動産屋さんに入り、10件以上の内覧をしたと記憶しています。

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途中で「もういっか、ここで」とは決して言わないのです。
そんな母の姿を見て、不動産屋さんも百戦錬磨の客が来たとわかってくるみたいで、安易なものは勧めてこなくなります。
そして最後にはなぜかいい条件の物件がポロリと出てくるのです。
この成功体験がそれ以後の私の物件探しのルーツになります。
就職して引っ越すことになった時も、結婚して引っ越すことになった時も、今の住まいを見つけた時も
「柔軟に諦めない」ことで最後にはお宝物件を見つけることができてきました。

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運命の物件はこちらからどんどん向かっていけば、あちらもどんどん近づいてくるものなのだ、と経験として知っていたからです。
「もういっか、ここで」は運命の物件を遠ざける言葉です。
「高望みで何が悪い!」を心で叫びながら、強気で物件探しをしてください。