イメージだけで決めてない? タンクレストイレを設置する前にもう一度確認してほしいこと
突然ですが、皆さんに質問です。
皆さんが、新築、あるいはフルリノベしたピカピカのお宅を見せてもらったとします。

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そして、トイレを借りようと入った時、もし便器が「タンクレス」でなかったら……。
「あれ? イマドキじゃない感じ」「本人には言えないけど、予算が無かったのかしら?」こんな風に感じてはいませんか?
しかし!
「タンクしょってるトイレは前世代」と判断されてしまいがちな昨今の風潮を、筆者はいかがなものか?と思っているのです。
今回はそんなお話です。
■本当に理解してる?「タンクレス」の人気ポイント3つ
ではまず、「タンクレスの」人気ポイントを確認していきましょう。

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- 何といってもスッキリした形のためトイレは広く見え、洗練された雰囲気を出すことができます。
- 凹凸が少なくタンクがない分、表面積も小さいので、掃除がしやすいのはポイント高いですよね。
- タンク式の場合、水が溜まるまで次を流せませんが、タンクレスは連続使用ができます。しかも各メーカーが力を入れているだけあって節水性も高い。
なお、電気で水を流すため懸念される停電時対策は、各メーカーでちゃんと考えられていますので、断水にならない限りはしのぐ事ができます。
■「タンクレス」はココをおさえてから選んでほしい・2つのポイント
1. 水圧のチェックはマスト!
タンクレストイレは、水圧が基準に足らないと、流れが悪い・詰まりやすいなどの困った事態になりかねません。
古い戸建てをリノベーションした私の知人で、まさにその事態になったケースがありました。
また、古い団地で却下された事例も聞いていますので、念のための確認をプロにお願いしましょう。
2. 単体の値段が高い上に、プラスアルファでコストがかかる場合も!
タンクレストイレは洗浄便座もセットで一体になっている最新式のため、価格が高いことはよく知られています。
実際、タンク式便器+洗浄便座、それぞれの上位機種で組み合わせたパターンと比較してもタンクレスの方が高い。
でもいちばんお伝えしたいのは、実はここからです。
タンクレスは当然、手洗いが付いていません。
上記写真のように、洗面脱衣も兼ねたレイアウトであれば良い話なのですが、
トイレが完全に独立していて、洗面所とも距離がある場合は、衛生上トイレ内に手洗いを設置することに。

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高額なタンクレストイレに、さらに手洗い分の費用をかけるのは本当に必要?
それをよく見極めてほしいのです。
もちろん、「トイレには凝りたい、手洗いも含めレイアウトやデザインに力を入れたい!」という方もたくさんいると思います。
その場合はアクセサリー類も含め、トータルコーディネートする楽しみがあり、完成後もお気に入りの場所になるでしょう。
いかがでしたか?
大きなお金を使う新築やフルリノベーション、好きなだけ予算が使えるという人なんて少ないはず。
それぞれの優先順位を見極める、ちょっとした判断材料となれば幸いです。