こんにちは! 2015年夏に滋賀県東部で家を建てた、かねこりかです。
会社員の夫と小学4年生の長女の3人家族です。
賃貸アパートで暮らしていた頃、騒音問題に悩まされていた筆者夫婦は、一軒家に住みたい!と決心し工務店を探すことに。
迷った末に家づくりをお願いしたのは”お客を選ぶ”、大喜工務店でした。
”タバコ・茶髪・ピアス立入禁止”という注意書きが完成見学会の開催時に必ず玄関に貼られています。
さて、”人と猫が幸せに暮らす為の家づくり”にチャレンジした筆者夫婦ですが、
今回は猫の為に工夫した様々なアイデアについて、「これは良かった!もしくはなくても良かった!?」という感想と共にご紹介します。
■これは正解! 柱・階段・ロフトのメリットとは?
前回の記事でも紹介した『ペットと暮らす住まいのデザイン』廣瀬慶二著(丸善出版)にも書かれていた
「爪をとぐための猫柱」「猫専用の小階段」「ロフト」を我が家も採用しました。
大喜工務店御用達のベテラン大工・Hさんは、筆者夫婦の無茶な要望にいつも寛大に応じてくださり、
床の間に使う立派で美しい柱を準備してくださいました。
この頑丈な柱で、我が家の”こむぎ”はガリガリと爪とぎをし、よじ登っては階段に飛び乗るという一連の行動をとります。
はしゃいでいる時はものすごいスピードで駆け上がり、「どう?」なんて言っているかのようにロフトから筆者たちを見下ろします。
階段をゆっくり降りてくる姿もまた、見ていてとても楽しくなります。
猫の階段は初めて作ったと言われたHさんのお仕事には、ディテールに愛が感じられます。
廣瀬さんの著書によると、猫柱が適切な場所にあり、ストレスが溜まっていなければ家のあちこちを引っかかれることはないそうです。
獣医師の夫は柱→階段→ロフトという動線を考えました。
おかげで、壁を引っかくことはありませんが、ご飯をおねだりする時に必ずするのがここでの爪とぎ。
理由を夫に尋ねると、”行動の強化”だそうで、ここは許容範囲としています。
また廣瀬さんの著書では見下ろせる空間として、”猫専用”のロフトをすすめておられましたが、
我が家は夫の書斎スペース兼用です。夫も”こむぎ”もなかなか居心地がいいようです(笑)。
■寝室を削って作った土間を「猫ダイニング&トイレ」空間に
筆者が子どもの頃、実家では猫トイレの周りには新聞紙が広く敷かれ、いつも砂が散らかっていました。
完全室内飼いを快適にする為に夫が提案してくれたのは、勝手口を広くして流し台も置けば、汚れが気にならず掃除もしやすいのでは?というアイデア。
その代わりに寝室が狭くなりましたが、毎日の世話を一か所でサッと済ますことができるので、これで良かったと思っています。
トイレは換気の良い場所へ。これで臭いも気になりません。
■くぐる姿にキュンとした猫ドアでしたが…
夫がネットで探した猫ドアをくぐる姿を想像して盛り上がっていた筆者家族。
大工のHさんにもお願いし、その手間はとても面倒だったはず。
ですが、この猫ドアを”こむぎ”が使うのは子猫の時だけでした。
というのも、成長するにつれて引き戸を難なく開けてしまうのです。
重い無垢板の建具をそう簡単に開けることはないと思い込んでいたのが間違いでした。
来客時には隔離し、遊び場所とトイレ等に困らないよう猫ドアを作ったつもりでしたが、どうやら”こむぎ”の動線と猫ドアは合っていなかったようです。
我が家のほとんどは引き戸。猫ドアをくぐらずとも行き来に困っていないようですね。
暮らしてみて分かった、ちょっぴり残念な結果でした。
いかがでしたか?
これから猫と暮らす家を検討されている方の参考になりましたでしょうか。
完ぺきではありませんが、梁を渡り歩き、隅々までこの家を満喫しているのは住む人ではなく”こむぎ”かも!? と改めて思う筆者でした(笑)。
次回は大喜工務店で繰り返しレクチャーを受けて感動した見えない部分へのこだわり、地盤改良から基礎工事の工程を書きたいと思います。
デザイン重視だったミーハーな筆者が学んだ、見えない部分の大切さをお伝えしたいと思います。
(ライター ライフオーガナイザー かねこりか)