まるで曼荼羅? 0.03㎜の耐水ペンから生み出される細密線画
大量生産、大量消費もいいけれど……。
使い捨て、ファストファッションも、便利だし、使いやすいけれど……。
「わたしが選んだ、こだわりの1つ」は、なんだかすごく愛おしく大切にしたくなるもの。
そんな雑貨やアイテムが、おうちに1つあると、素敵な空間になると思いませんか?
“こだわりのアイテム”にフォーカスして、その作家の想いやエピソードをご紹介します。
ナビゲートしてくれるのは、タレント、女優として活躍しているちはるさんです。
今回は、思わず「これ、どうやって描いたの?」と聞きたくなるような、細密線画を生み出す女子ご紹介したいと思います。
■超絶細かく描き込まれた作品を初めて見たときは衝撃的でした!

0.03㎜の耐水ペンから生み出される細密線画。「手が震えないように左の人差し指で右手を支えながら描いています」。0.03㎜の耐水ペンは製造中止になってしまったのでたくさん買い置きしてあるそう

マス目を描くのが大好きなの で、29歳の誕生日に、思い切り自分の好きなことをしよう、と決めて描きました」という作品
細密画? 曼荼羅? なんて呼んだらいいか分からないけど、この超絶細かく描き込まれた作品を初めて見たときはちょっと衝撃的でした。
「モロッコのような雰囲気もあるCHUMが大好きで、ここに置いてもらうことによって私の作品がより素敵に見えるはず!」
という強い信念を持って優花ちゃんが訪ねてきてくれたのが出会いのきっかけ。
素敵に見えるどころか、雰囲気に馴染みすぎて、まるでずっと前からあったかのように溶け込んでいる気がします。
■下書きなしでひたすら描き続ける! そのとき脳内は?

ポストカードは各216円(税込)。様々なモチーフが描き込まれていて、つい見入ってしまう
自宅リビングの鏡の横にポストカードを飾っているのですが、
よくよく見ると小鳥やお魚が描かれていたりして見飽きないし、目も鍛えられるような(笑)。
聞けば下書きはほとんどせず、中心だけ決めてあとはひたすら描き続けるそう。
描いているときはどんなことを考えているの? と聞いてみたところ
「エア会話をしています。人と会話したときのことを思い出して、その人の言葉や、こう言えば良かった、
と思ったことを絵に落とし込む感じです。だから基本はすべての線に意味があります」
と意外すぎる答えが!
だからこんなにも惹き付けられるんですね。
独特の優花ワールド、一度ハマるとクセになるかも!?

陶器やタイルにイラストを描いてオーブンで加熱して作るアクセサリーや小物入れはどことなくモロッカンな雰囲気。小物入れは小・3780円(税込)〜
【松村優花さん プロフィール】
miniature・fleurique 主宰。1987年群馬県生まれ。
紙に描いた細密画のイラストをminiature(ミニアチュール)陶器や
タイルにイラストを描いてつくるグッズをfleurique(フルリーク)というブランド名で展開している。
テレビ、映画、舞台などでタレント、女優として活躍するだけでなく雑誌・Web連載、著書など多彩なジャンルで活躍中。
オーナーである目黒のカフェ「CHUM APARTMENT」をはじめ、インテリアや雑貨などのセンスは長年多くの人の支持を集めている。
撮影/林 紘輝
※情報は「リライフプラスVol.25」取材時のものです