100件以上検討してようやく土地を購入。さんざん迷った末に工務店に依頼した理由は…?

Tony / PIXTA
首都圏のとある街のタワーマンションを売却し、約2年間で100件以上(!)の土地を見て、
ようやくわが家(夫・私・息子・娘の4人家族)は理想の土地に注文住宅を建てました。
売り買いの経験と家づくりについて、そして家族の成長と共に変わりゆく家のもろもろを記していきたいと思います。
特にマンション売却、土地探し、家づくりの真っ最中!という方の参考になれば幸いです。
今回は家の建築を工務店さんにお願いした経緯とよかったことについて2回に分けて書いていこうと思います。
■住宅展示場巡りや建築家に依頼…理想と現実とのすり合わせで見えてきたもの

HAKU-No1 / PIXTA(ピクスタ)
我が家の家づくりは、住宅展示場で様々な住宅メーカーを訪れることから始まりました。
住宅展示場を5か所ほど回って、様々なメーカーの展示場を見ると、外観・内装はもちろん、 各メーカー特有の機能的な特色が見えてきます。
メーカーの推す機能性の部分にコストを費やす分、自分達が予算を費やしたい部分に予算を追加できなくなりそうな状況が見えたので、我が家は住宅メーカーに依頼することは諦めました。
やっぱり特色がある分、自由度は少ないですよね。
そのあとは、自分達のライフスタイルに合わせた家をプロに作って貰おう!と方向転換。
数多にある建築事例が掲載されている雑誌の中から、自分達の理想に近い家を造っている建築家にコンタクトをとりました。

Pinkomelet / PIXTA(ピクスタ)
しかし、「この予算じゃ無理ですね~」とハッキリ言われてしまいました(汗)。
建築家さんにも譲れないこだわりの部分があるわけだから、自分達の希望とすり合わせるのは難しいのね、と悟りました。
もう家造りは妥協を重ねるしかないのか……と諦めかけた時、最後の頼みの綱で訪れた工務店が、私達の理想をすべて叶えてくれたのです!
■工務店はほぼ自分達でカスタマイズできる、自由度の高い建築が可能だった!

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私達は、とにかく外観に強いこだわりがありました。
シンプルモダンで!と決め込んでいたのと、大体の理想の外観が脳内にありました。
工務店お抱えの建築士に、土地に合わせた構造的な部分(骨組み)の設計と希望する家の外観のイメージをお伝えして、叩き台を作って貰います。
そこからは、家のパーツをひとつひとつ決めていくために、工務店と一緒に数多のカタログを見ました。
「この部分はこのメーカーのこの色で!」と予算とすり合わせながら、自分達で選んでいくことができるんです!

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つまり、構造的な設計等プロでしかわからない部分をお願いし、自分達の希望を伝えた上で、
技術的な部分と予算的な部分での可否を相談しながら希望の仕様にピッタリ合わせることができるんです!
これが工務店にお願いする一番の利点だと思います。
■パーツのすべてを数多くのメーカーから選ぶことが可能!
家のパーツの具体的なイメージが固まっていなくても、建築雑誌で建築実例を見たりしました。
実際に住宅街に繰り出して「いいな」と思った家のパーツや色などのアイディアを拝借したり。

HAKU-No1 / PIXTA(ピクスタ)
それを数多くのメーカーのカタログと照らし合わせて自分達の家にパーツごとに落とし込んでいきました。
この作業が実に面白い!
例えば、外壁一つにしてもカタログを見ると膨大な種類があります。(メーカーも!)

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そこから自分達の理想に近いものを探していくことができるのです!
住宅メーカーだと、ある程度決められたメーカーのものに絞られてしまいます。
建築家だと、「プロが選んだ中から選ぶ」という形になるのではないでしょうか。
その点、工務店は「ほぼ総てのメーカーから自分達で選ぶ」ことが可能です!

建築段階の我が家。外観の色・デザインも自分達で考えました
ベランダのルーバーから、外壁・門扉・窓・玄関扉……、
家のあらゆるパーツというパーツは総て自分達で数々のメーカーからカスタマイズできます。
もちろん、メンテナンスや予算、周辺環境等を考慮した技術的なことも相談しながら進めていくことができます。
例えば、大通り沿いで家の前が6mほどの歩道に面した我が家。
ベランダは風通しを重視したいと思いつつも、どうしても下からの視線が気になるため、横のルーバーを採用することに。
横のルーバーは作っているメーカーが限られていて、工務店に依頼しなければそういった細かいカスタマイズをすることができませんでした。(予算的にも)
おかげで、大通り沿いですが洗濯物などはほぼ見えないにも関わらず、ルーバーなので風が通って洗濯物は冬でもしっかり乾きます!

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自分達仕様のカスタマイズ万歳です(笑)
こうして予算的な面や、自分達がこだわりたい部分もすべて工務店にお願いすることでクリアにすることができたのです。
次回は室内のことについて詳しく書きたいと思っています。