「ディスクグラインダー」って知ってる?ステンレス製キッチンをピカピカにする方法
前回の記事では、ピカール金属磨きを使ったステンレスの汚れ取りの仕方を、初級編、中級編まで紹介しました。
※ 【「ピカール」って知ってる?ステンレス製キッチンをピカピカにする方法】を読む
今回は、後編で完結編(?)の、「ディスクグラインダー」を使ったステンレスのサビ取りです。
■上級編:「ディスクグラインダー」を使ったステンレスのサビ取り
「ディスクグラインダー」を持っている人は、一般家庭にはあまりいらっしゃらないと思います。
上の写真のようにディスクを交換すれば、サビ取りやヤスリがけ、金属の切断まで幅広くできてしまいます。
ディスクグラインダーは、DIYには重宝すること間違いなしです。
前回は、ディスクグラインダーの回転数が高すぎて、ステンレスにバフの跡がついてしまったため、心が折れかけていたのでした。
しかし、「そうだ、回転数を落とせばいいじゃん!」と思い立ち、ネットで検索してみました。
すると、ありましたよ。
いろいろな電動工具のスピードを変えることができる装置「速度コントローラー」なるものです。

商品名「XCSOURCE 4000W 電圧レギュレータ モーター 速度コントローラー AC SCR 電子ディマーサーモスタット TE474 」という長ったらしいヤツです。Amazonでは1,390円でした
Amazonで購入した際、写真にある電線とソケットは付いていなかったので、コメリで部品を買ってきて自作しました。

鏡面仕上げ用の固形研磨剤です。Amazonで832円
そして、このバフ用研磨剤「青棒」。
ピカールはディスクの遠心力で飛び散るので、固形の研磨剤を探したところ、すぐに見つかりました。
そして、ピカールよりも研磨剤が細かいらしい。
一度、ピカール飛び散り事件で痛い目にあったため、ディスクグラインダーでステンレス製キッチンを磨く前に、何かでテストしてみることに。
ちょうど良い実験台がありました……。
このヤカン、薪ストーブに直接乗せたらススだらけになってしまい、金属タワシでこすったので傷だらけになったもの。
これなら、失敗しても痛くないわ。ちなみに、家庭用研磨剤では、ススは落ちても傷が取れませんでした。
ディスクグラインダーと電源の間に速度コントローラーを入れ、ダイヤルを回していくと、ゆっくりと回転スピードが上がっていきます。
ビュイーンと回転するバフを、ゆっくりとヤカンの表面に当てると、シャワ シャワ シャワという摩擦音とともに、ステンレスの傷や汚れが落ちていきます!
とりあえず、成功!?
ただし、プラスチックの取っ手は、ディスクグラインダーで削っても黒いのが取れませんでした。
そういえば使っているバフと研磨剤は、金属用なのでした。
ディスクグラインダーの回転スピードを落とすと、バフがはねずにステンレスの鏡面磨きがうまくできそうです。
それでは、本番、いってみましょう!
速度コントローラーで回転スピードを落としたバフを、優しくステンレスの表面に押し付けます。
すると、まあ、下の写真のように傷が目立たなくなっていきます。

左側が、何もしていないシンクのステンレス。右側が、青棒とバフで研磨した部分
あまりの光沢に、指で触ったところ「あちーっ!」。…人差指を火傷しました!
ステンレスの同じ箇所をこすり続けていたため、摩擦熱で熱くなっていたのです。
「ディスクグラインダーでこすりたての金属には、直に触らないほうがいい」という情報が、脳ミソに刻み込まれました。
■上級編:ディスクグラインダーを使ってのステンレスのサビ取り・考察です
ディスクグラインダーを使ってステンレスのサビを取るのは、それほど難易度は高くありませんでした。
しかし、鏡面仕上げをしようと思うと、一気にハードルが高くなりました。
まずは、ステンレスの傷。深めの傷は、青棒やピカールなどの研磨剤では取れませんでした……。
そこで、追加でキズ取りディスク2種類と、研磨剤の粗い中磨き用「白棒」を購入してみました。
しかし、傷を取ろうとすると、逆にステンレスにキズ取りディスクの跡が付いてしまうという……。
狭い範囲内ならピカピカと光ってくるのですが、広い面積を均一に研磨するのが難しいったらありゃしない。
夜中まで作業していたのですが、思ったようにピカピカの鏡面仕上げにはなりません。
万策尽きてネットで調べると、「ステンレスの鏡面仕上げは、完全にプロのお仕事。
素人DIYで完璧を求めてはいけません」とのこと。
おまけに、10枚あったバフも、全部真っ黒になって、使えなくなってしまいました。
上級編は、DIYの腕に自信のある人と、向上心で失敗を克服できる人向けと結論づけたいと思います。
ところで、ステンレス製キッチンのお手入れで「これを使うと便利!」というアイテムがありました。
あの100均ショップで購入できる、水切りワイパー(スクイジー)です。
前編で、ステンレスのお手入れの仕方を書きましたけど、ステンレスシンクは、使ったら毎回洗い流し、タオルで水気を取るのがお手入れの基本。
とのことなので、ササッと使えるスクイジーは便利ですね。
実際、素早く水を落とすことができました。
こちらは、ディスクグラインダーを使っての鏡面仕上げと違って、皆さんに安心してオススメできますね!