ナラ材を使った端正なオーダー家具に定評のあるSTANDARD TRADE.。
代表の渡邊謙一郎さんが本当につくりたかった「家具らしい家具」とは……?
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■安定感と存在感のバランスが良く、取り付けやすい
華奢すぎず、安定感があって、でも存在感を出しすぎない。
そんなコートフックが欲しくてつくりました。
実際、自宅でも玄関や廊下の壁に取り付けて、
レインコートやジャケットなどをちょっとだけ熱を取るためだったり、乾かすために使っています。
また、コートハンガーが置けないようなコンパクトなスペースに付けることも。
何も掛けていない時に引きで見たときもきれいに見えるように、
また衣類の掛け外しがやすいシルエットを追求した結果、この形に落ち着きました。
角があると衣類が傷むという理由もあります。
■金物が見えなくなるので気軽に、好きな場所に付けることができる
こうしたフックは金物で取り付けるつくりのものが多いのですが、
これはフック自体にハンガーボルトという金物が付いているため、
金物が見えなくなるので気軽に、好きな場所に付けることができます。
木の水分の通り道である「導管」によって生まれる表情は、
ひとつとして同じものがなく、無垢ならではの豊かな表情を魅せてくれます
渡邊謙一郎さん。1972年生まれ、横浜育ち。
1998 年にSTANDARD TRADE. を設立。横浜の本社工場でナラ材を使ったオリジナル家具を製作し、世田谷区内にある玉川SHOPで販売をしている。
デザインから製作・販売・メンテナンス・買い取りまで一貫して行う姿勢は評価され、住宅の設計やオフィス・ショップの内装まで幅広く手掛けている。
※掲載した家具は試作品です。ご質問等ありましたら店舗までお問い合わせください
玉川SHOP*東京都世田谷区玉堤2-9-7 telephone*03・5758・6821
[文]渡邊謙一郎( STANDARD TRADE. CO., LTD.)
[写真]飯貝拓司