4人の子どもを育てる我が家が「子ども費」を抑えるために取った「割り当て制」って?

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皆さんのご家庭では、子どもの成長と共に「家計管理」が難しくなったと感じることはありませんか?
小さい頃は、子どもにかかる費用のすべてを親が判断することができましたが、
中高生ともなるとそれぞれの彼らの社会がありますから、親の予定外の出費が増えるのも当然です。
そこで今日は、4人の子ども達を育てる我が家が試行錯誤を経てたどりついた「子ども費の管理方法」についてご紹介したいと思います。
■お小遣いで節約が身につくどころか、毎日親のお財布の中身の奪い合い!

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中高生のうちに正しい経済観念を身につけて欲しいと願い、なるべく贅沢はしないように育てているつもりですが、
それでも、部費、部活用品、友達との外出、塾への交通費、参考書、メガネを換えなくちゃ、カバンが壊れた……と、子どもにかかる出費は止まりません。

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そして何より厄介なのは、子ども達が、
「この前、お姉ちゃんはいくらのカバン買っていたよね」
「弟の部活用品は高いけど、私は道具代がかからないから、代わりに洋服が欲しい!」
……と、だんだん競い合うようになってしまったことです。

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節約の概念はお小遣いで身につくかと思いましたが、これではまるで、親のお財布の中身の奪い合いです!
これは大変!
そして、月ごとに出費にムラがあることも解決したかったので、子ども費を「割り当て制」にしました。
■子ども1人にかかる出費について大まかな年予算を出し、それを12分割するのが我が家の「割り当て制」
では、子ども費の「割り当て制」とは、どのようにすればいいのでしょうか?
それは、子ども1人にかかるあらゆる出費について、過去の経験から大まかな年予算を出して、それを12分割するのです。
その12分割した、つまり1か月分の額を毎月それぞれの記名した袋に入れておきます。
そして子ども費はすべてそこから支払い、明細は袋の中に入れた用紙にメモします。

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これまで、使わないと損するかのように、何かと贅沢をしようとしていた息子も、
自分の袋の中身が減らないように工夫するようになり、あっけなく1,000円カットの常連さんになりました。
娘もおしゃれが楽しくてたまらない年齢ですが、先のことを考えて、ずいぶんと余計な買い物が減りました。
このシステムでは、無駄遣いを繰り返していると残金不足で部費が払えなかったり、遊びのお誘いを断らざるを得なかったり、自分が困ってしまいます。
その代わり、きちんと考えて工夫をすれば、そのぶん楽しみが待っているのですから、節約する甲斐があるようです。
公平さも明らかなので「ずるい!」と親が責められることもなくなり、毎月の家計も安定しています。
いかがでしたか?
子どもの成長に伴って、家計の仕組みも変化させたことで、親子共にとてもラクになりました。
皆さんにもご参考になれば、嬉しいです。
(ライター:ライフオーガナイザー® 森下敦子)