風水コンサルタント種市勝覺先生

「ムダづかい」という出費は存在しない!? 「ケチな人」になる落とし穴とは?

 

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生活をする上で、誰もが直面する“お金”の悩み。

ただ「悩んでもどうにもならない」と、初めから諦めている方もいるのではないでしょうか。

その解決の糸口を握るのは、意外や意外。“密教”なのです。

日刊Sumaiの連載【風水で解決!】でも人気の風水コンサルタントで、

10年以上に及ぶ修業を経た密教の「阿闍梨」でもある種市勝覺(たねいち しょうがく)先生の著書

『ここに気づけば、もうお金には困らない』を参考に、お金のこと、あらためて考えてみませんか?

 

■お金を持っていますか? それ、あなたのお金ですか?

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唐突ですが、“全財産”はいくらありますか?

いま頭の中に思い浮かべたのは、財布の中、銀行口座、(人によっては)ヘソクリなどを合わせた総額かもしれません。

ところで、その“全財産”って、誰のものですか?

「人に食ってかかるような質問を」と思わせたら、ごめんなさい。

ただ「私のものに決まっているじゃない」という方には、種市先生の著書を読んだ私からは、どうしてもお伝えしなきゃいけません。

はっきり申し上げますが、それ、あなたのお金じゃありません!

 

■「自分のお金というものは存在しません」ってどういうこと?

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いったい、どういうことなのでしょう。

種市先生によると、お金と水は実に似ているのです。

水が循環するように、お金も①やってくる、②とどまる、③離れていく、という流れで動いています

この流れは、何十年と金庫に眠るお金にも共通しています。

いつか、あなたがこの世を去ったときには、そのお金は誰かの手に渡っていきます。

言い換えれば、一時的に「あなたのお金」だっただけです。

長い目で見れば、あなたの手元に留まり続けるお金は、一銭もない。

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「『自分のお金』というものは存在しません」と本書で種市先生が説くのは、そのような事実によるものです。

自分が生きている間、一定額のお金を貯えておくことが大切という人もいるかもしれません。

一つお伝えしておきたいことは、それは自然の摂理に反する行為だということ。

すなわち、その代償を引き受けずに過ごすことはできません。

具体的に、その代償について種市先生は指摘します。

「(中略)流れを止めてしまうと、お金が自分のところに流れてこなくなります

 

■“節約”という行為ではお金は増えない!?

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そうは言っても、入ってくるお金に限りがあるから、貯蓄としてお金を手元に留めなきゃ仕方がない!

ごもっともです。事実、家計を握る大半の人は、日々かさむ出費を地道にやりくりしているに違いありません。

しかし、本書では節約という行為の本質についても、鋭く言い当てています。

節約はお金が減るスピードをおさえるだけで、増やすわけではない(中略)

『減らさない』という行動と『増やす』という行動は、やることがまったく違います

たしかに、うすうす気付いていました。だからこそ、言葉がグサッと刺さります。

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また、節約を頑張るご褒美に支出したあと、ふいに思うことはありませんか?

「ムダづかいだったかな……」と。

しかし、これについても、種市先生は容赦しません(笑)。

ケチな人はよく『ムダづかい』という言葉を使います。でも厳密にいうと、この世にムダづかいは存在していません

 

■たとえ「使えない」ものを買っても、ムダづかいではない

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じゃあ、タンスのこやしになってしまった洋服は?

時間があれば読もう……と、部屋の隅に重ねている本は?

それらが「ムダづかい」でないならば、一体何?

まず、そのように私は思いました。

しかし、その捉え方自体が「ケチな人」の「ケチ」な発想だったのです……。

たとえ何か不要なものを衝動買いしてしまったとしても、

それは「買う」という欲求を満たしたのですから、ムダではありません

お金と引き換えに手に入るもの。

それは商品やサービスだけではなく、「手に入った」という喜びの実感です。

むしろ、その実感の方が、本質的に大きい場合がほとんどです。

衝動買いを悔いる人は、物質やなにかを失うことにばかり気を取られていて、その実感を自覚できていない。

心の貧しい「ケチな人」というレッテルが貼られてしまうのです。

 

■「ケチ」を脱する有効な策とは?

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しかし、ご安心ください。

そもそも生まれたときから、心が貧しい人はいません(と私は信じたいです!)。

一生懸命やりくりを頑張った結果、いつしかボタンを掛け違えて「ケチ」になりつつあっただけです。

お金や捉え方や心の持ちようを変えれば、必ず喜びを感じられるようになります。

そこで本書では、ちょっぴりいいレストランでの食事やエステへ足を運んでみることを提案しています。

大半の人が、無意識のうちに自己評価をして、自分にふさわしい“身の丈”をわきまえているもの。

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具体的には「今の生活水準を思えば、板前が握ってくれる寿司屋より回転寿司の方が安心して楽しめる」

といったように(これは、私の場合です)。

その“身の丈”を「設定温度」と本書では呼んでおり、これを思い切ってやや上げてみることを勧めるのです。

浪費を推す訳ではないのが大前提です。

自分で自分を大切に思える場所、王子・お姫様扱いしてくれる場所に行って、

『自分にはこれだけの価値があるのだ』と感じられる場所や時間にお金を使う」、その提案です。

心が豊かになれば言動も伴っていく。それが密教の教えです。

「もっと自分が喜ぶことをしていいんだよ」と背中を推してくれるのが、種市先生の言葉なのです。

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そこで私も実践してみました。毎朝のパンを、スーパーではなく、近所のベーカリーで買ってみたのです。

すると食べている最中はもちろんですが、選ぶ時間もうれしく、また食後の満足感もずいぶんと違っていました。

「ただのエネルギー補給ではない」朝食に、お腹の底からエネルギーが湧いたのです。

「設定温度」の上げ方は、人それぞれで異なるはず。

心が満足する支出を、まず一つ、今日から始めてみてはいかがでしょうか?

 

【参考】

『ここに気づけば、もうお金には困らない』種市勝覺著(サンマーク出版)