ホストの威厳を保ちたい!BBQで恥をかかないための正しい「木炭着火法」

gontabunta / PIXTA
この時期、炭火で食べる海鮮焼きなどはとても美味しいものです。牡蠣にハマグリ、帆立にイカ……。
「今日は皆を呼んで海鮮BBQをしよう!」
「みんな集まったな? さて炭に火をつけるぞ……ってあれ?火がつかないな……おかしいなぁ。」
滴る冷や汗、場のテンションがどんどん下がっているのを感じながら、必死にチャッカマンの引き金を握り続ける主催者であった……。
しまいには痺れを切らした友人が、彼の代わりに火をつけてみたらあっさりと燃え出す。こんなことになってしまったら、ホストの威厳なんてあったもんじゃありません。
ひとつ忠告したいのは、案外火付けは難しい技術であるということです。しかし、ここは自宅の庭。文明の利器を大いに活用してみましょう。
■なんで火がつかないの?

hkagaya / PIXTA
そもそも、火というものは紙などの燃えやすい物体から小枝、枝、太い枝といった順についていきます。
そして通常であれば、大きな太い木に完全に火が燃え移ったときに、初めて木炭を投入するのです。
しかし、初心者の方ははじめからチャッカマンで木炭に火をつけようとする傾向があります。これでは火がつかないのも無理はありません。
ただ、庭のBBQで枝から燃やそうとしても、そんなに枝ばかり転がっている庭は目にしません。そうしたときに登場するのが文明の利器なのです。
■火起こしを使う
自宅というものは便利なもので、常に火がつく便利な設備があります。それはガスコンロです。
自宅でのBBQなら、先にガスコンロで炭に火をつけてしまいましょう。
「火起こし」は、底に穴のついた鍋のような形をしており、その中に炭を入れて加熱することによって着火させます。
十分に火のついたら、そのまま庭に持っていけばすぐにBBQは開始できるでしょう。
■着火剤を使う
その場で着火して臨場感を味わいたい方には、着火剤がお勧めです。
中でもお勧めなのはチューブタイプで、中の燃料を直に木炭につけるようになっているものです。
この燃料に着火させればみごと大きく燃え上がり、まとまった炎となります。しかし、はじめのうちは燃えているのは炭ではなく着火剤なので注意しましょう。
また、火は上へと立ち上る性質を持っているの、火がついたら炭を上にかぶせることで効率よく火がついていきます。
さて、火さえつけば、あとは怖いことはありません。存分にBBQを堪能してください。
一番楽しかったのが、食材の買出しの時だったなんてことにならないよう、しっかりと炭火についての知識を持ってはじめることをお勧めします。