屋根の上でピクニック気分!「芝屋根」のあるガレージハウス【住まいの設計archive】

 

人の家や暮らしを見るのって楽しいですよね。

日刊Sumaiの読者なら、その思いもひとしおのはず。

ビックリするようなカタチの家、素敵なインテリアの家、マネしたくなるようなアイデアのある家などなどなど。

日刊Sumaiでは、住宅雑誌「住まいの設計」、マンションリノベ専門誌「リライフプラス」から、

選りすぐりの家をピックアップしてご紹介します。

 

■屋根の上でピクニック気分!「芝屋根」のあるガレージハウス

なんかいい感じのふたり。公園でピクニックですか? でもなんかヘンですね

青い空、瑞々しい芝生。今日はピクニック日和だわ~、なんて雰囲気ですが、実はこれ、屋根の上。

屋根の上に芝を植えるという設計手法でつくられた家なんです。

この家に暮らすのは、仲睦まじいBさん夫妻。

元々は“ビルトインガレージ”のある家に住みたかったそうです。

雑誌で様々な建築家を探すうちに出会ったのが、北関東を中心に活躍する「芝屋根建築家」の小磯一雄さん。

幸い小磯さんも無類のクルマ好き。

すぐに意気投合したBさんたちは、小磯さんの設計した住宅を見て回ったそうです。

平屋のほぼ半分がガレージ。芝屋根を見た人からは「その芝生、ホンモノ?」って聞かれるそうですよ

「なかでもンパクトがあったのが芝屋根のある平屋でした。そこで芝屋根の家にガレージを加えて

くださいとお願いしたんです」とBさんたち。

そこで小磯さんが提案したのが愛車をより身近に感じられるよう、ガレージを屋内、それもリビングの真横に配置したプラン。

「寝室などのプライベートな空間は最小限でかまわなかったので、このプランに僕らは大賛成でした。

芝屋根とクルマを眺める暮らし、両方がひとつの家で実現できるなんて、最高です」。

 

■芝屋根、ガレージに加え、土間空間も特徴的

ガレージにはふたりの愛車・ビートやバイクなどが格納されています。

家の中にいてもお気に入りの車やバイクを眺めていたい人は多いのですが、ここまで生活に入り込んでいるガレージはかなり珍しいですね。

でもガレージ内の臭いなどは家の中に入り込まないよう、リビングとはガラスの引戸で仕切られています。

ガラスがあるとはいえ、ガレージとリビングが同一空間に

ガラス戸を開けるとこんな感じ。床面を面一の土間になっているので、ガレージも完全に部屋の中といった趣です。

床は土間、壁や天井は構造材を表しにしました。

ざっくりとした仕上がりが男前ですね。

北面にまでハイサイドライトを回しているので、室内はかなり明るくなりました。

リビングでくつろぐ奥さんと話をしながら、ご主人がバイクのメンテナンスしていることも多いそうですよ。

ほぼ室内だから、いつでもバイクのメンテナンスができる

 

■生活の場も男前全開です

キッチンからの眺めです。

引戸を開け放つとリビングもガレージも、外と一体化する仕掛け。

床はこの空間は全て土間になっています。冬は暖気を蓄熱し、夏はひんやりで意外に暮らしやすいそうです。

この家で飼われているネコちゃんも、夏場には土間におなかをぺたーとつけてお昼寝しているそうですよ。

土間+柱や壁の構造材表し、こんな男前な空間には薪ストーブがよく似合いますね。

これはもうほとんど外ですね

薪ストーブがぴったりの空間

お昼寝のところ、ビックリさせてごめんね

 

■屋根専用の階段もあるんです

さて、芝屋根に戻りましょう。

でも屋根の上って、普通は上がるのが大変ですよね。

でも大丈夫。この家にはこんな階段も付けられています。

だから芝刈り機も持って上がることができるんですよ。水やりに行くのもラクチンです。

屋根の傾斜もなだらかだから、メンテナンスもしやすいそうですよ。

梯子だったら怖くても、これなら上り下りしやすい

傾斜がなだらかだから、芝刈りもしやすい

いかがでしたか。

芝屋根やビルトインガレージがあれば、こんなに暮らしが楽しくなるんです。

ポイントは「外とのつながり」と「屋内の空間のつくり方」。

もちろん実現するには様々な条件があるけれど、

みなさんも、家をつくる際にはぜひ参考にしてみてくださいね

 

撮影=牛尾幹太

設計=小磯一雄(KAZ建築研究室)

住まいの設計 2015年1・2月号より

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