子どもも飲める!メキシコのクリスマスドリンク「ポンチョ」って?

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日本のクリスマスディナーと言えば、ローストチキンやローストターキー。デザートだったらクリスマスケーキが定番。
イギリスではデザートにクリスマスプディングが必ず食べられるように、国によってクリスマスに欠かせないお料理や祝い方って違いますよね。
そこで今回は、筆者が住むメキシコのクリスマスと、日本でもぜひオススメしたいクリスマスドリンク「ポンチョ」をご紹介しましょう。
■家族みんなが集まる、クリスマスイブディナー
日本ではクリスマスは恋人のためのイベントですが、著者の住む国メキシコでは、クリスマスディナーは家族にとってとても大事なイベント。
今のうちからクリスマスパーティーに必要になる食材を少しずつ買いそろえて準備し始めてる人も少なくありません。
24日のクリスマス・イヴディナーには、家族みんながテーブルを囲みます。
前菜にはサラダやパスタ、メインディッシュにはローストターキーやローストチキンを作ります。
ここまでは、他の国とあまり変わらないけど、もう1つメキシコのクリスマスディナーに
忘れてはならないのが、この日に特別に食べられる「バカラオ」というお魚料理。

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バカラオは日本語で「鱈(タラ)」のこと。実はこのバカラオ、メキシコの伝統的な料理ではなく、スペインの侵略時にメキシコに来た料理なんです。
乾燥して塩漬けされたタラを、塩抜きをしてから、ポテトやトマトと一緒に煮込んで料理されます。
デザートはあまり重要ではありません。ケーキやパイを作ったり買ったりする程度です。
■日本でも真似したい!子どもも飲めるカクテル「ポンチョ」
メキシコでは、クリスマスに欠かせない飲み物があります。それが、スペイン語で「ポンチョ」と呼ばれる飲み物。

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メキシコでクリスマスホリデー中に飲まれるクリスマスパンチです。
特にクリスマス前に行われる「ポサダ(キリスト誕生の直前にマリアとヨセフが宿(ポサダ)を求めて家を巡ったことにちなんだお祭り)」には欠かせません。
グァバ、オレンジ、リンゴ、プラムなどのフルーツを細かく刻んで、シナモンスティックとサトウキビ、ブラウンシュガー、レーズン、そしてハイビスカスの花と一緒に煮込んで出来上がり。
何となくスペインの「サングリア」にも、ドイツの「グリューワイン」にも似ている、とてもフルーティーな飲み物です。
ノンアルコールなので、子どもももちろん楽しめますし、大人用にはラム、ウイスキー、ワインなどのお酒を入れてもいいですね。
ディナーの後は踊ったり歌ったり、家族で会話を楽しんだり。パーティーは朝方まで続きます。
クリスマス用に食事をたくさん作っておくから、1年中忙しい主婦だって、2〜3日は少しゆっくりすることができるんです。
日本の主婦がおせち料理で、お正月に少しゆっくりできるのと同じ感覚ですね。
日本でも、ぜひポンチョを作ってみてはいかがですか? きっとお子さんも喜ぶと思いますよ。