元・塾講師だから分かる。子供が進んで片づけてくれる魔法の言葉って?
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Satoshi KOHNO / PIXTA(ピクスタ)
子どもに片付けが好きか嫌いかと聞いたら、きっと「嫌い!」と言う子が多いかもしれません。
お母さんに褒めてもらえるから、お母さんのお手伝いをしたいから…。
そういう理由で「好き!」と答える子はいるでしょうが、純粋にお片付けが好きということは少ない気がします。
実際に、「うちの子、全然お片付けをしなくて困るわ!」なんて話をよく耳にしますからね。
では、進んでお片付けをしてもらうにはどうしたらいいのでしょうか?
■モチベーションを下げない声かけがマスト。進んで片づけてくれる魔法の言葉とは?
以前、筆者は塾の講師をしていたのですが、そのときの生徒たちの様子を思い出してみると片付けも勉強と同じで、
モチベーションを上げてやることが大事だということに気付きました。

Graphs / PIXTA(ピクスタ)
勉強をやりたがらない生徒に
「さっさとワークを終わらせちゃいましょう!」とか「宿題はやってきたの?」
などとガミガミ言っても逆効果なように、
片付けにおいても「早く片付けてよ!」なんて言っても「はいはい、うるさいな。今からやろうと思ってたのに!」なんて言われて終わり。
子どもというのは、なんともあまのじゃくなものなのです。
とはいえ、子どものエンジンがかかるまで待っていたら日が暮れてしまいます。

Ushico / PIXTA(ピクスタ)
そんなときに使える声がけが「もとに戻そうね?」なのです。
片付けという言葉が入っていないだけなのですが、それだけでも掃除への嫌悪感が薄れるため、比較的すんなり片付けに取り掛かってくれます。
■片付けの場所がわからない子供には「ラベリング」で指定席をつくってあげて!
子どもは、まわりの大人に「これをやってね!」と言われれば出来ますが、自分で考えてやる自発的な行動はまだまだ苦手。
そのため、片付けをやろうとしても「ここでいいのかな?」とわからなくなってしまいます。
だから「これはここにしまっていいんだ」と一発でわかる目印が必要なのです。
このときに使える方法が“箱の表面に絵や写真を貼り、一目でわかるようなわかりやすい指定席をつくる”こと。
この方法をラベリングと言い、整理収納アドバイザーもよく使う収納方法です。
ラベリングをすることで、いちいち指示を仰がなくても、安心して片付けることができるようになります。
いかがでしたか。
整理収納を習慣化するには、大人でも1ヶ月くらいは続けなければ定着することはありません。
気長に待つ姿勢をもつことも、大切な親の役目なのかもしれませんね。