リノベーションをする前は「全てを新ピカにしたい!」と思っていたのですが……。
前オーナーが部屋を綺麗に使っていたおかげもあって、
約40年前の造り付けの家具や照明などをリユースすることにしました。
すべてをゴミとしてしまうのは、考えてみたらもったいない話ですもんね。
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■見た目も機能も抜群のキャビネットは、絶対に再利用したい
リユースしたものはざっと6つあります。
1・キャビネット
2・寝室の天井
3・畳
4・ユニットバス
5・照明
6・便器
「リユース」を考えるきっかけとなったのは、内覧でみた時から一目惚れした(当時の)リビングの造り付けキャビネットでした。
前オーナーさんのセンスの良さも相まって、そのキャビネットがとても素敵に見えたのです。
その場で夫に小声で「これは残したい」と頼みました。
残せるものは残してもいいかも! とその時発見したのです。

扉は全て引き戸でルーバー仕上げです
壁の端から端までの造り付けですが、下半分しかないので圧迫感がなく、今でも見ていて惚れ惚れします。
一度解体して壁に断熱材を貼り、再び組み立てました。
今は私の本やCD、DVDなどをおもに収納しています。
一番右の扉には寝室で使う掃除機と布団乾燥機をしまっています。
見た目も機能も大満足のリユースです。
■「古い」が「新しい」。レトロな天井もリユース決定!

塗装をし直して、真っ白な天井になりました
次に注目したのは天井です。
リシン仕上げのトゲトゲ感がなんとも昭和な雰囲気で気に入りました。
古さが逆に新しくて壊すのがもったいない! と残すことに。
照明焼けをしていたので、塗装をお願いすると新品同様に綺麗になりました。

放射線状に伸びる光が美しい40年前の照明も現役で使っています
玄関にあった照明も、同じく古くて新しいということで納戸のライトとして再利用しています。
■コストダウンを優先したリユースは畳とユニットバス

いつも布団が敷いてある部分はまだ緑が濃いですね(笑)
和室に敷いてあった畳は、表替えをやって寝室に再利用しました。
当初はヘリのない琉球畳を敷きたいなと思っていたのですが値段が高いし、
このほとんど傷んでいない畳を見ていると、丸ごと捨てるのはもったいないとリユースを決めました。
少し後悔しているのは、畳のヘリをもう少しポップなものにしておけばよかったということです。
今はストライプやドット、レオパードなどかわいい柄のヘリが出ていますからね。
やむなくリユースしたものもあります。
それはユニットバスです。

ストリーム / PIXTA(ピクスタ)
私がリノベーションでこだわりたかったもののひとつにバスルームがあります。
しかし夫からは、もう予算が残っていないという現実も突きつけられていました。
前オーナーさんが数年前にバスルームもリノベーションしておいてくれたこと、
またウィークエンドハウスとして使われていたので使用頻度が低く、傷みがほとんどなかったこともあって残すことにしたんです。
これによって50万円以上の経費削減になりました。
■リユース失敗! それは便器…

内覧時の便器。タンクレスで水の流れが極端に弱い
失敗だったのは便器です。
トイレは壁紙を変えたり、もともとあった棚を撤去したりはしましたが、
温水洗浄便座もついていたので便器はそのまま使わせてもらおうと思っていました。
しかし、いざ使ってみると水がなかなか流れない(涙)!
我が家は7階建ての6階です。水のタンクは屋上にあるので、上階は水圧が低く水の流れも弱いわけです。
これは住んでみないとわからないことでした。

取替え後。タンクもしょって水の流れも問題なしです
結局、住み始めてからすぐに便器を新しいものに替えました。
思わぬ出費です。私のへそくりから捻出しました。
いかがだったでしょうか?
古いものも考え方や見方によっては新しく生まれ変わることができます。
リユースも念頭に入れ、上手にコストコントロールしてくださいね。